エノコロ草
エノコログサ(狗尾草)またの名を「ネコじやらし」という。みな、俗に言う名称で、イネ科の植物です。
この季節になると、蝉も少なくなって、道端の僅かな土に咲き誇っています。
やがて種が落ちると雀のえさになる。
北国へゆくと、夏は短い。
その僅かひと月に、植物は一斉に花を咲かせ、チョウや虫たちは、子孫をつくる。
太古、生物は海から生まれたが、人類は、動植物と同じく大地から生まれ、大地へ帰って行った。
エノコロ草は、犬ころ草の音転した日本語です。
民族学者の桜井富太郎は、日本昔話の研究で、イヌは2万年前から人と共に暮らしてきたという。
犬と人間
南極大陸の太郎次郎、忠犬ハチ公・・・
亡き主人の墓前へ、毎日往還するイヌも、いました。
毎日散歩する主人とイヌ
散歩の途上、イヌが吠えると、年配の主人はゲンコツでイヌの頭をたたく。
すると、イヌは、首を主人と反対側に曲げて、頭を低く隠し鳴き止む。
主人のゲンコッは、毎事、届かない。
道ながらに、またイヌがほえる。ゲンコツが来るが、イヌに届かない。
これを延々と繰り返し、散歩が終わる。
明くる日も、その次の日も繰り返される。
10年は、この調子であった。
吠えるのがイヌの習性といえばそれまで。
韓国にはアヒルを飼う家もありました。
人が来たら、ガア、ガアという。仕事をしていてもすぐ判る。
茶色の雑犬と白黒ネコ
イヌが子犬の時、大きな猫は、イヌをイヌとも思わないのか、肝っ玉の大きな堂々たる猫でした。
歩く姿もノシノシとしていて、近所の犬が吠えても、動じず、まるでトラの威厳でした。
いつも、イヌと猫は、犬小屋でジャレあっています。
そのうちに、イヌの方が猫の二倍以上に大きくなっても、猫は犬小屋に入ってゆき遊んでいました。
よくみると、イヌは猫の首を咬み押さえる。猫はイヌの首を爪で掻く。
このパターンを、長々と繰り返すのでした。
イヌは嗅覚の鋭い持ち主。
・鬼の好物は桃ですが、イヌをいやがるそうです。
・「蜀犬、太陽に吠ゆ」・・・(曇りの多い蜀の国で、たまに雲間から太陽が見えると怪しんでイヌが吠える)
・今は故母親の生前、母帰宅の足音を、姿が見えない遠くから、嗅ぎわけて、イヌは一目散に駆けて行った。
夏のピークも過ぎ、やかましいクマ蝉の声もうすれました。
蝉室を ほじくる狗に せみしぐれ
惜しむ夏。
エノコログサ(狗尾草)またの名を「ネコじやらし」という。みな、俗に言う名称で、イネ科の植物です。
この季節になると、蝉も少なくなって、道端の僅かな土に咲き誇っています。
やがて種が落ちると雀のえさになる。
北国へゆくと、夏は短い。
その僅かひと月に、植物は一斉に花を咲かせ、チョウや虫たちは、子孫をつくる。
太古、生物は海から生まれたが、人類は、動植物と同じく大地から生まれ、大地へ帰って行った。
エノコロ草は、犬ころ草の音転した日本語です。
民族学者の桜井富太郎は、日本昔話の研究で、イヌは2万年前から人と共に暮らしてきたという。
犬と人間
南極大陸の太郎次郎、忠犬ハチ公・・・
亡き主人の墓前へ、毎日往還するイヌも、いました。
毎日散歩する主人とイヌ
散歩の途上、イヌが吠えると、年配の主人はゲンコツでイヌの頭をたたく。
すると、イヌは、首を主人と反対側に曲げて、頭を低く隠し鳴き止む。
主人のゲンコッは、毎事、届かない。
道ながらに、またイヌがほえる。ゲンコツが来るが、イヌに届かない。
これを延々と繰り返し、散歩が終わる。
明くる日も、その次の日も繰り返される。
10年は、この調子であった。
吠えるのがイヌの習性といえばそれまで。
韓国にはアヒルを飼う家もありました。
人が来たら、ガア、ガアという。仕事をしていてもすぐ判る。
茶色の雑犬と白黒ネコ
イヌが子犬の時、大きな猫は、イヌをイヌとも思わないのか、肝っ玉の大きな堂々たる猫でした。
歩く姿もノシノシとしていて、近所の犬が吠えても、動じず、まるでトラの威厳でした。
いつも、イヌと猫は、犬小屋でジャレあっています。
そのうちに、イヌの方が猫の二倍以上に大きくなっても、猫は犬小屋に入ってゆき遊んでいました。
よくみると、イヌは猫の首を咬み押さえる。猫はイヌの首を爪で掻く。
このパターンを、長々と繰り返すのでした。
イヌは嗅覚の鋭い持ち主。
・鬼の好物は桃ですが、イヌをいやがるそうです。
・「蜀犬、太陽に吠ゆ」・・・(曇りの多い蜀の国で、たまに雲間から太陽が見えると怪しんでイヌが吠える)
・今は故母親の生前、母帰宅の足音を、姿が見えない遠くから、嗅ぎわけて、イヌは一目散に駆けて行った。
夏のピークも過ぎ、やかましいクマ蝉の声もうすれました。
蝉室を ほじくる狗に せみしぐれ
惜しむ夏。