
小型縦目仮面
写真:除朝龍「三星堆・中国古代文明の謎」大修館書店1998
同じものは、(監修樋口隆康「中国・美の枠 中国歴史博物館名品展」日経新聞社1996)にも掲載されています。名称は、凸目仮面具と記載。
金石文5-2で、取り上げた仮面の再考
凸目仮面
出目王は、やはり、蝸牛をモデルにしての、仮面と判明しました。角を出した仮面が、三星堆遺跡から出土しているからです。(上記の仮面)
縦目、出目、凸目では、目についての説明だけになります。
これでは、角が脱落しますから、全体像の説明には、成りません。
全貌を表現するには、蝸牛で的確になります。
蝸牛仮面と命名します。
蝸牛をデフォルメした仮面の意味でした。
なお、日本には、狂言で、「蝸牛」があります。長寿の薬になるという蝸牛(カタツムリ)を探しに、大和の葛城山に来た太郎冠者のお話です。
かたつむり。でんでん虫。まいまい。・・・角だせ、槍だせ、目玉だせ。槍は?・・手にもっとりまする。
やはり、牛頭、雨師(海牛:あめふらし)は、須佐之男の先祖でしょう。
宮中神楽の蘇尸麻利(雨乞い行事)があるように、雨師は、大人(うし)になったのでしょう。西南夷ですから。
以下、連想です。
燭龍は、火の神アグニ(アスターナ遺跡)
蚩尤は、雲まき散らす台風、竜巻。もう一人の黄帝。
蝸牛は、渦巻貝、ホラガイ、人間の耳の中の螺旋。
そして、海牛(あめふらし)までも。