7年前に大枚を叩いてフルデジタルSDRキットTRX305をCQ出版から購入しました。オープンソースということだったので、開発コミュニティーが形成されて盛んに議論されるだろうことを期待していたのですが、DSPであるBlackFinのコードの一部が企業秘密とかで公開されなかったこともあってか、活発な議論も行われなかった模様で、私の興味も薄れてしまい、お蔵入りになっていました。
そのTRX305を発掘しました。現物のボードは勿論のこと、回路図やデバイスのデータシート、FPGAやSH2のソースコード、自分で製作したGUIプログラムや当時のメモなどを自分のアーカイブから探して見つけだしました。筐体やオプションのボード類は購入しなかったので、マザーボード一枚だけですが、しっかり埃を被っていました。アクリル製のカバーも曇っていたので、取り外してアルコールで埃を拭き取って綺麗にしました。
当時VB2013Expで作ったプログラム(制御ソフト)はVB2019CEでコンパイルできましたが、何か動作が変です。マニュアルを見ながら、TeraTermでコマンドを打ち込むと動作したのでハードウェアは正常に動作しているようです。
このボードを発掘した目的は、475kHz帯のトランシーバとして活用したいと思い付いたからです。135kHz帯にも使えるかもしれません。これから色々試してみたいと思います。
2週間程前にTRX-305の特設ページを見たところ、文字化けしていたので、CQ出版に連絡していたところ、今日、修復したとの連絡ありました。これでなんとか最新のファームウェアにバージョンアップできそうです。