今年3月10日、430MHz帯でのEMEによるUA3PTW/HB9Q/DL7APVらとの1stQSOに手子摺った経験から、IC-9700の周波数ドリフトを何とか改善しないといけないという念に駆られ、OCXOを接続したり、GNSSDOを製作したりと色んなことをしてきましたが、次のような対策により、これにて一件落着!ということにしたいと思います。
・LEO BODNARのインジェクションボード
・DF9NPのPLLボード
・amazonで購入した5-3000MHz 20dBの広帯域アンプ
・OCXOを用いた自作のGNSSDO 10MHz 正弦波出力 2Vp-p(オープン時)/1Vp-p(50Ω終端時)
広帯域アンプはゲイン20dB、P1dB 20dBmという仕様でしたが、PLLボードの出力を加えた時6dBのゲインしか得られませんでした。しかし、この組み合わせでJT65Bにより1分間隔で連続してCQを連続送信という条件においても、周波数ドリフトが改善されることが確認できました。(ちなみに、広帯域アンプの周波数特性をVNA UHFを使って測定したところ、30MHzから800MHzの範囲で20dB前後のゲインを有していることが確認できました。P1dBについては評価できていません。)
この評価結果を受けて、PLLボード、広帯域アンプ、インジェクションボードをIC-9700のケース内に組み込みました。広帯域アンプは、PLLボードの半田面に、弾力のある厚手の両面テープで接着し、電源(DC5V)はPLLボードからもらいました。変に色々付くと重くなるだけなので、広帯域アンプに付属していたSMAコネクタは取り外して、同軸ケーブルを直接半田付けしました。IC-9700内部の様子とPLLボードの半田面および部品面の写真を示します。
5月から9月の間は、農作業や鮎釣りなどにより中断していたので、着手してから半年以上かかってしまいました。しかし、あくまでも趣味なので全く問題ありません。満足のいく結果が得られれば、それでいいのです。