最近アンテナ直下型ATUに興味を持ち始めて、色々検索していたところ、Youtubeでユニークな可変インダクターの製作動画を見ました。この動画では、旋盤のようなもので樹脂製のパイプに溝を切ってボビンにしているようですが、3Dプリンタでボビンを製作できないだろうかと思って、試しに作ってみました。
Fusion360では、①φ53の円をXY平面に書いて、②それを押出して円柱を作り、③中心部から空洞を作るために内径48.6㎜穴を明け、④パイプの外周に雄ネジを切るというステップでプリントデータを作成しました。ネジのサイズは52㎜、表記M52x2、クラス6g、方向は右手としました。内径を48.6㎜としたのは、VU40の外径が48㎜なので、ボビンの内部にVU40を挿入して強度を上げようという考えからです。塩ビパイプにはVU40の他VU50,VU65, VU75などバリエーションがあるので、必要に応じてサイズアップすることもできるでしょう。
長さは200㎜としましたが、私のEnder3 V2では、180㎜を越える頃からノズルにつながるハーネス類がガントリーに接触しそうな感じです。実は、1個だけ試しにプリントしましたが、170㎜位まで積層したあたりで、ベッドに接地している面が剥がれてしまって、積層終了・・・あえなくジエンドになりました。幸い、170㎜のボビンはプリントできました。もう少し長いものをプリントする時には、接地面積を稼ぐために、鍔またはフランジのようなものを設ける方が無難です。
製作したボビンにφ1.6㎜のメッキ線を巻いてコイルを作ったら、どれくらいのインダクタンスが得られるのか、計算サイトで計算してみました。1㎝あたり5巻のピッチで15㎝の長さに巻いた時、約70.5μHになり、必要な電線の長さは約12.4mであることが分かります。
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