民主党の小泉俊明議員が、2月9日の衆議院予算委員会において、郵政民営化に対する総括を、行っている。予算委員会でこのような議論が行われたことは、どうもメディアは全く報じていないようだ。民主党のHPに簡単な要約がかろうじて掲載されている。全文を引用する
【衆院予算委】小泉・竹中構造改革の総括を 小泉俊明議員
「 小泉俊明議員は、9日午前の予算委員会で質問に立ち、小泉・竹中構造改革がもたらしたのは売国政治だとして、この路線からの決別を求めた。
小泉議員は、過去を総括しなければ未来には進めないとして、小泉・竹中構造改革を、国民一人当たりGDPの減少、株価の低下、生活保護世帯の増加、自殺者の増加、国債発行額の増加であったと総括。
特に、日本企業の株式保有に占める外国人割合が増加、実質的に支配権を外国人が有するようになった結果、労働規制緩和、株主配当の増加へと転換したことを指摘した。
また、郵政民営化は郵貯、簡保の資金350兆円を「アメリカの財布」とすることに目的があったと切り捨てた。
そのうえで、小泉議員は、鳩山由紀夫総理(代表)、菅直人財務大臣、亀井静香郵政民営化担当大臣に見解を求めた。
鳩山総理、菅財務大臣、亀井郵政民営化担当大臣も同感だとの見解を示し、特に亀井大臣は「小泉・竹中改革の逆をやれば日本の未来は明るい」とした。」
引用終り
これだけでは、小泉議員がどれほど重要なことを指摘しているか理解できる人はほとんどいないだろう。自党の議員がこれほど重大な指摘をしているにも関らず、この要約ぶりは納得できない。市井の人ですら、小泉議員の事務所に連絡して、質問の中で利用した数値の一覧表をBLOGに掲載しているのである。
とくらBLOG: http://ttokura.exblog.jp/12167458/
資料はBLOGで見ていただきたいが、その中にこんな文章が挿入されていた
「 だが、2001年4月に総理に就任した小泉純一郎さんの外貨準備高の増やし方は常軌を逸していました。彼の在任中(2001年4月から2006年9月)、外貨準備は3626億ドルから8812億ドルへ、差し引き5000億ドル以上、比率にして2.5倍にも激増しました。
とくに、2003年1月から2004年3月の間には合計35兆円近いドル買い・円売り介入をしています。小泉さんは、「短期的に起こる急激な為替変動による経済への悪影響を防ぐ」という為替介入の目的を大きく逸脱しました。
と書かれていて、「35兆円の為替介入」というのは知っていましたが、その前後は 0円 が長く続いているとは知りませんでした」
更に翌日(3月17日)にも資料をUPし、小泉議員の質問と合わせ、次のように書かれている
http://ttokura.exblog.jp/12177302/
「これを見ていただくと、黒三角というのはすべて売りであります。個人も法人も金融機関も黒だらけで売り越しでありますけれども、ただ一人だけ買い越しをしている人がいます。真ん中の外国人であります。(中略)平成15年から17年までの3年間で総額16兆9千億円近く外国人が買い越しをしたわけであります。
これは、結論を申し上げますと、米国に仕送りをした35兆円という巨額資金のうち、その半額の余剰資金が日本に還流をしまして、株が大暴落している最中の日本の株式をばか安値で外国人が買ったわけであります。
「持株比率順位」、第1位は東京スター銀行83%、10位のオリックスが66%、あのソニーは26位で52%、そして60位がアステラス製薬で43%であります。実は、100位でも外国人に35%保有されるようになりました。」
「そしてもう一つ。外国人が日本の企業の所有者となった結果、何が起こったかということでありますが、当然、利益配当を極大化するために固定経費、経常経費を削りたい。それにこたえて小泉、竹中さんがやったことが、終身雇用制の破壊と人材派遣の規制緩和であります。そしてまたもう一つ、後期高齢者医療制度もこの脈略の中から読むことができます。製薬会社の実質的所有者であります外国人の利益を守るために、製薬、薬価を維持して、そのしわ寄せをまさに高齢者に持っていったというのがこの後期高齢者医療制度の本質であると私は思っているわけであります。」
(以上、2月9日の予算委員会での小泉俊明議員の質問の一部です
2月9日の予算委員会の議事録はここにあります
http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/001817420100209008.htm
また動画もこちらにあります
http://www.shugiintv.go.jp/jp/video_lib3.php?deli_id=40152&media_type=wb
16分間と長いですが、議事録を読むよりは楽だと思います
【衆院予算委】小泉・竹中構造改革の総括を 小泉俊明議員
「 小泉俊明議員は、9日午前の予算委員会で質問に立ち、小泉・竹中構造改革がもたらしたのは売国政治だとして、この路線からの決別を求めた。
小泉議員は、過去を総括しなければ未来には進めないとして、小泉・竹中構造改革を、国民一人当たりGDPの減少、株価の低下、生活保護世帯の増加、自殺者の増加、国債発行額の増加であったと総括。
特に、日本企業の株式保有に占める外国人割合が増加、実質的に支配権を外国人が有するようになった結果、労働規制緩和、株主配当の増加へと転換したことを指摘した。
また、郵政民営化は郵貯、簡保の資金350兆円を「アメリカの財布」とすることに目的があったと切り捨てた。
そのうえで、小泉議員は、鳩山由紀夫総理(代表)、菅直人財務大臣、亀井静香郵政民営化担当大臣に見解を求めた。
鳩山総理、菅財務大臣、亀井郵政民営化担当大臣も同感だとの見解を示し、特に亀井大臣は「小泉・竹中改革の逆をやれば日本の未来は明るい」とした。」
引用終り
これだけでは、小泉議員がどれほど重要なことを指摘しているか理解できる人はほとんどいないだろう。自党の議員がこれほど重大な指摘をしているにも関らず、この要約ぶりは納得できない。市井の人ですら、小泉議員の事務所に連絡して、質問の中で利用した数値の一覧表をBLOGに掲載しているのである。
とくらBLOG: http://ttokura.exblog.jp/12167458/
資料はBLOGで見ていただきたいが、その中にこんな文章が挿入されていた
「 だが、2001年4月に総理に就任した小泉純一郎さんの外貨準備高の増やし方は常軌を逸していました。彼の在任中(2001年4月から2006年9月)、外貨準備は3626億ドルから8812億ドルへ、差し引き5000億ドル以上、比率にして2.5倍にも激増しました。
とくに、2003年1月から2004年3月の間には合計35兆円近いドル買い・円売り介入をしています。小泉さんは、「短期的に起こる急激な為替変動による経済への悪影響を防ぐ」という為替介入の目的を大きく逸脱しました。
と書かれていて、「35兆円の為替介入」というのは知っていましたが、その前後は 0円 が長く続いているとは知りませんでした」
更に翌日(3月17日)にも資料をUPし、小泉議員の質問と合わせ、次のように書かれている
http://ttokura.exblog.jp/12177302/
「これを見ていただくと、黒三角というのはすべて売りであります。個人も法人も金融機関も黒だらけで売り越しでありますけれども、ただ一人だけ買い越しをしている人がいます。真ん中の外国人であります。(中略)平成15年から17年までの3年間で総額16兆9千億円近く外国人が買い越しをしたわけであります。
これは、結論を申し上げますと、米国に仕送りをした35兆円という巨額資金のうち、その半額の余剰資金が日本に還流をしまして、株が大暴落している最中の日本の株式をばか安値で外国人が買ったわけであります。
「持株比率順位」、第1位は東京スター銀行83%、10位のオリックスが66%、あのソニーは26位で52%、そして60位がアステラス製薬で43%であります。実は、100位でも外国人に35%保有されるようになりました。」
「そしてもう一つ。外国人が日本の企業の所有者となった結果、何が起こったかということでありますが、当然、利益配当を極大化するために固定経費、経常経費を削りたい。それにこたえて小泉、竹中さんがやったことが、終身雇用制の破壊と人材派遣の規制緩和であります。そしてまたもう一つ、後期高齢者医療制度もこの脈略の中から読むことができます。製薬会社の実質的所有者であります外国人の利益を守るために、製薬、薬価を維持して、そのしわ寄せをまさに高齢者に持っていったというのがこの後期高齢者医療制度の本質であると私は思っているわけであります。」
(以上、2月9日の予算委員会での小泉俊明議員の質問の一部です
2月9日の予算委員会の議事録はここにあります
http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/001817420100209008.htm
また動画もこちらにあります
http://www.shugiintv.go.jp/jp/video_lib3.php?deli_id=40152&media_type=wb
16分間と長いですが、議事録を読むよりは楽だと思います