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恐ろしい時代 メディアの堕落

2009-08-17 23:50:42 | メディアから
メディアの堕落については、このBLOGで何度も書いてきた。漠然と思っていただけだったが、いろいろ調べていると「気のせいだ」とばかりはいえなくなってきた。今日も日刊ゲンダイ5面にこんなコラムが載っていた。
コラムのテーマは月曜日に掲載されている、「斎藤貴男 二極化・格差社会の真相」 と題され、今日の見出しは「『口封じ』『見せしめ』訴訟が報じられない危うさ」とある。全文を引用する
<明日は敵陣地へ突入だ、と戦闘を準備していたのに、敵軍が戦闘が始まる前に白旗を揚げてしまった> 
全面勝訴を宣言した音楽ジャーナリスト・烏賀陽弘道氏の表現だ。(ブログ『うがやジャーナルより)。彼を訴えていた音楽情報サービス会社『オリコン』が損害賠償の請求を放棄し、このほど東京高裁で和解が成立したのである。
月刊誌『サイゾー』(2006年4月号)の記事をめぐる訴訟。そこに掲載された
烏賀陽氏の談話に対して5000万円の損害賠償を訴訟が東京地裁に提起された。
敢えて版元を訴えずに取材源だけ、しかも金銭にも時間にも余裕のない文筆家個人に標的を絞った手口には”口封じ”プラス、他への見せしめ効果も図られていたのではないか。
問題の談話は、烏賀陽氏の発言とは違っており、当人は記載に同意していなかった。それでも一審判決は彼に100万円の支払いを命じる。だが控訴審には利害関係人である『サイゾー』が参加して参加して事実関係を完璧に裏付け、オリコンは自ら矛を収めざるを得なくなった。
統計によると、原告側の請求放棄で終結する訴訟は全体の0,1%。普通ならあり得ない顛末は大歓迎だが、気がかりなのは、この間、特段の反応を示さなかったジャーナリズムの態度である。ネットメディアの台頭などで危機的状況に陥ったマスコミ業界。権力や資本に対する弱腰は見るも無残だ。折も折、スポンサーにおもねっては筆を曲げまくる大新聞の実態を、元経済部記者が『週刊現代』(8月22・29日合併号)で活写しているので一読を勧めたい。
実は私自身も、その『収監現代』の版元の講談社とともに、御手洗富士夫・日本経団連会長(キャノン会長)およびキャノンから総額二億円の損害賠償請求訴訟を受けている。同社の創業者とされる御手洗毅氏が戦時中、あの731部隊の黒幕的存在だった人物の指導で毒ガスに関る研究を行っていた事実を明らかにした拙稿(07年10月20日号)が名誉毀損だと言うのだが、内容にはこれっぽっちの誤りもない。7月には東京高裁が当方の主張を全面的に認めて彼らの請求は棄却されたのだが、御手洗会長らは上告してきた。
だから同だとは、ここでは言うまい。財界のトップが正当な報道を最高裁まで持ち込んだ現実がニュースにされない現実が恐ろしいので書いておく。いまどきのマスコミは、会ったこともなかったことにしてしまう」  引用終り

ここ数年、裁判所の考えが一般の常識とずれていると思わせる判決が多いように思える。この問題も記者クラブで発表されなかったので、メディアは無視したのだろう 夕刊紙に署名入りのコラムを持つ、人物ですら、怖いのだ。一般の人がたまたまターゲットにされたら、抵抗する統べはないのだろう。恐ろしい時代だ・・・
コメント
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