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中国核施設被災

2008-05-21 23:12:44 | 我が家の庭
昨日このBLOGで19日付の朝日新聞一面の小さな記事を引用して、中国の核汚染の問題を考えたが、今日21日付の朝日一面に今度は2段抜きの見出しで、19日とほぼ同じ記事が載っていた。今日の見出しは、「核施設が被災」とはっきり被災したことを伝え、それが保健相の発表であることを伝えている。19日の記事では何の前触れも無く18日中国軍が記者会見して「核施設は安全」と強調したと出ていたが、今日21日の記事では環境保健相の発表として以下のように伝えている 以下引用「中国の周生賢・環境保健相は20日、四川大地震で核施設が被災していたことを始めて明らかにした。『安全な状態』としているが、場所や放射性物質の種類は伝えられていない。民生用の放射性物質計32個が、損壊した建物の瓦礫に埋もれていた。30個は専門家により瓦礫から回収され、未回収の2個も場所を特定し、『安全防護距離を定め、警戒線を設けた』という。四川省内の被災地にあるとされる複数の核関連施設では放射能漏れの懸念が浮上しているが、中国軍の馬健総参謀部作戦副部長は18日の記者会見で『各施設は安全だ』と明言していた。 地震の被害が深刻な同省綿陽市の周辺は、58年に設立されて中国初の核実験に貢献したとされる中国工程物理研究院や、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の核弾頭を製造しているとされる821工場など10箇所以上の軍事関連施設が集まり、複数の原子炉が稼動しているとみられる。」 引用終わり 
そして今朝送られてきた BP NET朝刊の古森義久氏のコラムに拠れば、アメリカ政府はこの地震による核施設の被害に対し重大な関心を寄せているとの事である。 「米国が懸念する四川大地震での核兵器施設への被害」と題するコラムの3ページ目をそのまま引用する 以下引用  「四川省には中国全土でも最重要の核弾頭の開発や製造の一連の施設がある。省内の綿陽地区には核兵器の開発、とくに構造や機能をデザインする研究施設があり、廣元地区には核兵器用のプルトニウム製造などの一群の施設がある。この廣元地区の研究所・工場は中国全土でも最大のプルトニウム関連施設であり、大地震で被害を受ければ、放射能漏れの恐れがある。米国政府もこの点に重大な懸念を抱き、偵察を強化している」
要するに、四川省は中国軍の核戦力にとって最重要地域だというのである。そうした核施設が今回の四川大地震でどんな被害を受けたのか、受けなかったのか。米国政府は非常に気にしている、というのである。地図の上では、綿陽市は成都から北東に80キロほど、廣元市はさらにそこから北東に50キロほどの距離にあった。いずれも今回の大地震の震源地から70キロから150キロという近距離の地域である。被害が出たとみるほうがむしろ自然なくらいだといえる。
「米国政府のこの懸念はニューヨーク・タイムズ5月16日付でも「西側専門家たちは中国の核施設の地震被害を調べている」という見出しの記事で報じられた。記事は四川省の重要核施設で放射能漏れがあったかどうか、米国政府も人工衛星での偵察やその他の情報収集手段を強化してモニターを始めた、という趣旨だった。

 同記事はそして米国の核問題専門家らの情報として、四川省内の核兵器関連施設について、(1)廣元市北東25キロほどの広大な地域に核兵器用プルトニウム製造のための中国最大の原子炉とその関連施設(821工廠と呼ばれる)がある、(2)綿陽市には核兵器の開発、とくに構造設計をする中国最主要の研究所が存在し、実験用の小型原子炉がある、(3)綿陽市の北にはプルトニウムを核弾頭用の小型の球体にする特殊工場がある、(4)綿陽市の西には核弾頭爆発を補強する素粒子開発のための特殊の高速度爆発原子炉がある、(5)綿陽市のさらに北の険しい山岳地帯には実際の核兵器を貯蔵する大規模な秘密トンネル網が存在する――などと報じていた 引用終わり

朝日の記事で民生用核施設がつぶれ、32個の放射性物質がが瓦礫の下に埋もれ、2個が回収できていないと。2個とは、まさかプルトニュウムを丸めて球体化した核弾頭ではないんでしょうね・・・ クワバラ クワバラ
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