【ストーリー】
江戸への帰路、京山一行に瀕死の女が助けを求めて来た。
彼女は「聖妙庵に駆け込んだが、騙されて女郎屋に売り飛ばされた」と語り、手にしていた金を鎌倉の本然寺へ届けるよう頼むと、そのまま息絶えてしまった。
京山は聖妙庵を訪ねるが、その頃すでに晋松も聖妙庵を見張っていた。
江戸に入る前、本然寺に立ち寄った晋松は聖妙庵を調べるよう命を受けていたのだ。
晋松によれば、聖妙庵の庵主・聖妙尼と信妙尼は駆け込んで来た女から聞いた情報を元に、仲間の後家人たちに強請りを働かせ、用済みの女を殺したり女郎屋へ売り飛ばしたりしているらしい。
一方、聖妙尼も京山たちに目をつけ、六部の殺し屋・帷子(かたびら)の辰を差し向ける。
京山は聖妙尼一味との戦いを決意するが、相手の聖妙尼は将軍家ゆかりの者…巨悪を相手にするため、京山はわざと一座を解散させ、踊り子たちを守る。
京山の元には仕舞人たちが集まり、最後の仕事が始まる。
【知ってるゲスト】
二宮さよ子
【名シーン】
①坂東京山一座の解散
京山は娘たちに色っぽい踊りを踊らせ、役人に捕まってしまう。
皆が心配する中、京山は無事戻ってきたので安心するが…。
京山「坂東京山一座は今日限り解散しなきゃならなくなっちゃったんだよ。
一座の責任者の私は江戸処払い…でもあんたたちには罪科がないって、そういうお裁きでね」
皆泣きじゃくって京山との別れを嫌がり、京山について行くと言う。
京山「あんたたちは舞台が命だろ?私はそう教えてきたはずだよ!」
↑他の必殺と違ってアットホームな雰囲気があった坂東京山一座。
最終回は仲間との別れが描かれることが多いけど、この一座の別れが一番寂しいだろう。
↑土下座までして連れて行ってくれとお願いするおまつさん。
おまつさんは新仕舞人には出演しないけど、この後どうなったんだろう?
②仕舞人集合
二人だけになった京山と直次郎は小屋に戻ってきた。
直次郎「お師匠さん、俺どこまでもついて行くからね。離れねえよ!」
ムクリと人影が起き上がる…晋松だ。
京山「晋さん!」
直次郎「とっつあん!」
晋松「連中今夜動きますよ」
直次郎「こっちも身軽になった。やりますかい、お師匠さん!」
晋松「バカ!わざと別れたんだよ…娘たちのためだ、それくらいのこと分からねえのか!?」
京山「気の重い仕事だけど、どうしてもやらなくちゃあね」
そこにもう一人の人影が。
京山「おはな!」
直次郎「おはなちゃん!」
おはな「お師匠さん、私はどこまでもお師匠さんについて行きます!
足手まといになったその時は始末するなり何なり、お師匠さんの自由にして下さい」
↑6話で京山に「自分の娘の生まれ変わり」とまで言われたからね。
おはなにとっても京山は母親みたいなものだし、離れるわけにはいかなかったのかも。
③仕舞人殺しシーン
直次郎は船に乗る御家人たちを襲う。
↑顔を黒く塗って戦いに臨む直次郎。
↑最後の一人との戦いでは赤フン一丁になり仕置する。
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↑晋松は序盤で辰に刺され重傷の身。戦闘中も傷をかばって思うように動けない。
↑なんとか木に縛り付けてフィニッシュ!
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聖妙尼「そなた、どこから逃げてこられたのじゃ?」
おはな「逃げて来たのではありません。お迎えにあがったのです」
聖妙尼「何!?」
京山「あなたたちが地獄へ送った女たちから依頼を受けました…」
聖妙尼「誰じゃ!」
京山「さあ、その女たちの待つ地獄へ参りましょう」
聖妙尼「無礼な!わらわを誰と心得おる!」
庭先に出てきた信妙尼を後ろから仕留める京山。
逃げる聖妙尼をおはなが遮る。
京山は聖妙尼を桜の木の下で仕留める。
↑大悪党でも戦闘力は皆無の尼さんに簡単に勝利する京山師匠。
④京山と直次郎
京山とおはなは出家し、これまで殺した人たちの供養の旅に行くという。
直次郎「おいらも連れてってよ」
京山「いけません!殿御との旅は許されないのです」
直次郎「あぁそう、じゃあいいよ、おいら勝手について行くからね!」
京山「だめだよ!」
直次郎「やだよ…やだよやだよ…お師匠さんが何と言おうと、おいらついて行くからね!」
京山「直…ありがとう。お前さんの気持ちは嬉しいよ。
でもね、人にはそれぞれ自分の道ってものがあるんだよ。
あんたももう一人で自分の道を歩かなきゃ…ね、私の言うことを聞いてちょうだい」
直次郎「お師匠さん…」
京山「いいね?」
↑「直…ありがとう」の台詞を言う京マチ子さんの慈愛に満ちた顔いいなぁ。
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いよいよ別れの時が来る…直次郎は泣いている。
おはな「直さん…こういう時は笑うものよ。それが男っていうもんでしょ」
直次郎「はいよはいよ、おいらのこと心配いらねえよ。
男一匹何があったって生きていけりゃあな。
お師匠さんよ、たまにはオイラの夢見てくれよな…よ!」
勢いよく駆けていく直次郎。
⑤仕舞人たちの旅立ち
小舟に揺られる直次郎。
直次郎「また会おうぜよ、おっかさん」
↑6話で「おっかあのいるお前が羨ましい」と言っていた直次郎。
この旅で彼にもおっかあが見つかったようだ。
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皆を心配させないために、格好つけて女のところに向かうと言った晋松だったが、ついに倒れてしまう。
晋松「くそぉ、死ぬもんか…死んでたまるか!」
歯を食いしばり起き上がった晋松は桜吹雪の中、再び歩きだす。
↑結局最後まで負傷のことを隠し通した晋松。
↑新仕舞人までには回復するので一安心。
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↑最後はこのお二人。
新仕舞人ではまた殺し屋に復帰するけど、どういう流れで復帰するんだろう。
新仕舞人は見たことがないけど、近いうちに視聴予定です。