【ストーリー】本作では依頼がすでに決まっているので上段に記載。
郡上八幡(ぐじょうはちまん)の観月院。
観月院に駆け込んできた素性も分からぬ女郎…彼女は天満屋への恨みを残し死んでしまう。
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郡上八幡にやって来た一行は、天満屋が仲人をする婚礼の場で踊りを披露する。
しかし、花婿の音松は新婚早々飲み屋で飲んだくれており、直次郎はそれが気になり仕方がなかったが、ほどなく天満屋が花嫁のおかよを慰み者にしていることを知る。
音松の話によると、おかよの家には借金があったが、天満屋は「十日の間、おかよの体を自由にする」ということを条件に借金の棒引きを申し出ていたのだ。
一方晋松は、天満屋が織子たちを酷使し、胸を病んで働けなくなった者を女郎にしていることを知る。
直次郎との出会いによりおかよを取り戻すことを決めた音松は「天満屋の悪事を訴える」と脅し、おかよを解放するように要求する。
音松の要求を飲んだ天満屋だったが、怒った天満屋は手下を使って音松を殺害し、一方、晋松が知り合った女郎のおりくも手下たちから暴行を受け亡くなってしまう。
【知ってるゲスト】
谷口完
【名シーン】
①直次郎と音松
直次郎「音松っつあんよ!音松っつあんよりずーっとかみさんの方がつれえ思いしてるぜ」
音松「そうかもしれない…なのにおいらったら自分の事しか考えねえで、酒でごまかそうとばかりしてきた」
↑なかなか面倒見のよいところがある直次郎。
②直次郎と京山
京山「せめて今夜だけでも、あたしが天満屋の足を引き留めてやろうか?その夫婦のためにさ」
直次郎「お師匠さんが?」
京山「そう」
直次郎「無理!ちょっと無理だ…」
京山「嫌に見くびられたものだねぇ」
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京山は天満屋を酔い潰させ、足留めに成功する。
京山「今日はどこ行ってたの?」
直次郎「音松んち」
京山「ふ~ん」
直次郎「どういうわけか今夜は天満屋が現れなかった…」
京山「そう?」
直次郎「お師匠さん!…ありがとうよ!」
京山「フフフ…」
↑このシーンの京マチ子さんの笑顔は本当に可愛らしい。
③直次郎とおかよ
直次郎「へぇ…そうかい!あの音松っつあんが天満屋んとこに話をつけに行ったなんて。
そりゃよっぽどあんたに惚れてんだよ!」
微笑むおかよ。
直次郎「笑った、笑った!そうこなくちゃあよ!
じゃあ俺がひとっ走り迎えに行ってくるから、な?楽しみに待ってろよ、おかよちゃん!」
↑二人のために何かと力になってあげる直次郎。
しかしこれが悲劇を招くことになる。
④直次郎殺しシーン
↑BGMはこちらも「荒野の果てに」のアレンジ(新からくり人と同じ)。
↑手下に突っ込み一撃で仕留める!
気合が入りすぎて、勢いで堀にまで飛び込む。
⑤ラスト
音松とおかよのことを思い出し落ち込む直次郎。
いつもと違う様子に踊り子たちは声をかける。
踊り子「きっと町へいい人残してきたのかもね」
おはな「本当?直さん?」
直次郎「あ~いい人だったぁ!」
おはな「私よりきれいだった?」
直次郎「ばか!きれいたって顔じゃないんだよ!
純な気持ちだよ~ん!心だよ~ん!泣けてくらぁい、畜生!」
おはな「よーし、じゃあ直さんのためにみんなで一曲歌ってあげる!せーの!」
郡上節を歌う踊り子たち。
京山「直次郎、いいところがあるじゃないか。きっと郡上八幡のことはいつまでも忘れやしないよ」
晋松「だろうね…だが俺なんざ、後ろを振り返るなんてことは、とっくの昔に忘れちまってるよ…悲しいねぇ」
↑DVDマガジンに収録されていた直次郎メイン回。なかなかの良回です。
ちなみに新仕置人17話のリメイク作だそう。
どんな話か忘れたので(これが嫌でこのブログを書いてます)、新仕置人を見る時はチェックしてみます。