【ストーリー】本作では依頼がすでに決まっているので上段に記載。
場所は津軽の法恩寺。
「投げ込み寺」と呼ばれる法恩寺に、藩御用彫仏師・鷹衛門の娘・りつが投げ込まれ、父の弟子・早雲への恨みを残して息絶えた。
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越後の寒村で京山たちは離れ瞽女(ごぜ)・なつと知り合った。
なつはこけし職人の誠二郎と恋仲になるが、その後裏切られて廓に売られ、ようやく奉公を終えて故郷・津軽に帰るところだと言う。
なつは京山たちに同行させてもらい、津軽で妹・すわに会うが、彼女は妊娠しておりその夫はなんと誠二郎だった。
すわに気を使い家を出たなつは、再び京山たちの元へ行く。
その頃、京山たちは法恩寺で聞いた標的・早雲の調査をしていたが、どうやら早雲=誠二郎らしい。
果たして早雲=誠二郎であり、その早雲は藩御用彫仏師の地位を狙うと不要になったすわを始末し、他方では早雲と結託している寺社奉行・高森陸奥守が鷹衛門を斬り捨てた。
京山たちは早雲=誠二郎の証拠を掴むが、逆になつの存在に気付いた誠二郎もなつの命を狙い始める。
【知ってるゲスト】
久保にしき(今出川西紀)
【名シーン】
①直次郎となつ
直次郎に背負われ故郷の海へ来たなつ。
なつ「津軽の海の匂いだ…帰って来たんだ…帰って来たんだ!」
直次郎「うめ~!うめ~なぁ、津軽の潮風は!な、おなっちゃん!」
↑暗い過去のため悲しげな様子のなつだったが、故郷へ帰り笑顔が戻った。
直次郎も嬉しそうだ。
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地蔵に願をかけるなつ。
誠二郎はなつの命を狙うが、なつを探す直次郎に気付き逃げ出す。
直次郎「おなっちゃん!」
なつ「直さん?」
直次郎「どうしちゃったんだよ、心配したぜ!」
なつ「ごめんなさい、なんとか誠二郎を探し出したくて…もう、じっとしていられなくて」
直次郎「分かった、分かったよ。とにかく今日のところ小屋へ帰ろう、な」
↑他の誰よりもなつが心配な直次郎。
↑様子を見ていた晋松も一安心。だけど…。
②直次郎殺しシーン
晋松「早雲が鷹衛門の跡目に決まったよ」
直次郎「バカ野郎!」
京山「いいね…今度の仕事は鷹衛門さんの娘さんの恨みを晴らすだけじゃない。
生き地獄のおなつさんの恨みもね…」
金を取ろうとする直次郎の手を晋松が掴む。
晋松「直、お前のやるのは陸奥守だ」
直次郎「なんで!?」
晋松「情に走れば仕損じるよ…」
↑なつに肩入れしている直次郎を気に掛ける晋松。
殺しの先輩としてのアドバイスだ。
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戸を開けて侵入する直次郎。
陸奥守「何者だ!」
激突する両者だが、直次郎の居合いが先に入り、更に袈裟斬りで倒れる陸奥守。
↑白い息がまるで闘気のように立ち上る。
↑何はともあれ、なつが守れてよかったな。