必殺シリーズ 備忘録

主に各回の名シーンまとめ
※『新仕舞人』『仕置屋稼業』をまとめ中!

第16作 必殺仕舞人 第08話「坊さん かんざし買うを見た-高知-」

2016年03月26日 | 第16作 必殺仕舞人



【ストーリー】本作では依頼がすでに決まっているので上段に記載。
場所は高知の
月院
頼み人の廓の総代・鶴富楼お倉によれば、標的の破戒僧・宗純は三人の女郎をかどわかして、自分の寺である来迎寺で乱暴を働いていると言う。
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高知に入った一行は、有名なはりまや橋で坊さんがかんざしを買う姿を目撃するが、その坊さんこそが今度の標的・宗純であった。
晋松は情報を集めるが、驚いたことに宗純は僧になる前はお倉の娘・お光の夫で、お倉にとっては婿養子だったという。
一方、直次郎はオカマに変装して来迎寺へ潜り込み、三人の女郎がこき使われている様子を確認する。
仕舞人たちは宗純を殺すために来迎寺へ乗り込むが、彼らはそこで驚きの光景を目撃する。
宗純が三人の女郎に厳しく接していたのは、彼女たちを世に出し一人立ちさせるためだったのだ。
京山もその真意を知り、間接的に三人の国越えに協力する。
その頃、宗純に自ら手を下すことを決めたお倉は来迎寺へ向かうが、お光が宗純をかばうため手を下せない。
そこにやって来た廓の副総代・亀屋と入船屋は、邪魔な宗純を殺し、ついでに日頃から不満を持っていたお倉までも殺してしまう。

【知ってるゲスト】
高峰圭二、田中弘史

【名シーン】
①坊さんかんざし買うを見た

↑嫌われ者の宗純。このかんざしは何に使うつもりなのか…。

②宗純の企み
    宗純は女郎たちを国超えさせるために、京山一行の通行手形を盗もうとする。
直次郎「弱っちゃったなぁ、あいつ俺たちの一座に強盗に入るんだってよ」
 京山「ほう、いいよ、入っておいで…直、あの女郎たちを助けてやろうじゃないか」

↑宗純の真意を知り、京山も女郎の足抜けに協力することに。 

③直次郎七変化

↑オカマの直次郎。

↑泥棒の直次郎。師匠に包丁を突きつけるので謝るシーン。

④宗純と女郎たちの別れ
    宗純は女郎たちの髪に自らかんざしを挿す。女郎たちは皆泣いている。
 女郎「ありがとうございました!」
 宗純「ほな、この通行手形で頼むぞ」
直次郎「へい」
 宗純「お前には何の支度もしてやれなかったが、まぁ男や、逃げられるだけで堪えてくれ」
    宗純は直次郎に手形を渡す。
そして彼女たちにも声を掛ける。
 宗純「では、必ず逃げ切ってくれよ」
 女郎「必ず逃げ切ってみせます」
 宗純「お前らが無事に逃げ切れば、あとに続く者の励みになる…頼んだぞ!」
直次郎「へい!」


↑かんざしは彼女たちへのプレゼントだったんだね。

↑実はいい人だった宗純さん。
 直次郎も彼を認め、「頼んだぞ」と言われたあとの返事はとても素直なものに。

⑤ラスト
   芝居小屋に庵主がやってくる。その手には亡くなった三人の位牌があった。
京山「何か?」
庵主「京山さん、評判の手踊りを見せては頂けませぬか?
   仏の供養のために…それに鶴富楼の女郎衆たちにも是非…」
   皆はかんざしを買う宗純の姿を思い出す。
   庵主の要望に応え、よさこい節を披露する京山一座で終わり。

↑この庵主様も最初は宗純を憎んでたけど、今は彼の供養のために京山の元へ行く。

↑最後はしんみりとなるけど、なかなかの良回でした。