住職の娘です。
3月18日から24日までお彼岸!
真宗の場合のお彼岸は、ご縁のある方の生と死を通じて、阿弥陀様の話を聞きうけ、お念仏申させて頂くものです。
また、おかげさまの心から、ご仏前や墓前に花やお香、季節のものなどをお供えします。
真宗は、お仏壇のお仏飯(ぶっぱん)以外、食べ物などで「必ずお供えする物」や「お供えしてはいけない物」などは決まっていません。(←それより、家や地域の独自色が色濃いです)
実質、家のお仏壇などの花も、盆彼岸葬式宗派問わず慣習的な「仏花に棘花・毒花は避ける」を守るのみです。たとえば、バラや彼岸花などです。
さて、お彼岸ということで、中日(春分の日)の前に、我が家もお墓参りに行ってきました。
ただ、お参りは家でしますので、墓前にはお花しかお供えしません。
しかも、寺の境内にあるものでまかなっています。
青空のもと掃除やお花をいけながら、内心、自らの至らなさを恥じつつ、ご先祖さまや家族に感謝申し上げていました。(家族には言えませんが)
最近、思うように体が動かないこともあってモヤモヤしていましたが、お墓を後にする頃には、少し気持ちがスッキリしました。
子どもの頃はそんなことはありませんでしたし、人間の経験や価値観の変化とは面白いものだと思います。
個人的な考えですが、墓石を眺めながら掃除をする時間は、死を意識して生きる非日常です。
そして、仕事や家事のように時間や損得にあまり縛られないので、頭に『余白』がうまれます。
そんな力のぬけた余白で、ご先祖さまという時間や空間に縛られない『他者(真宗では阿弥陀様ですが)』に意識を向け想像力をはたらかせれば、自然と今『私』に固執する気持ち(煩悩)がゆるみ、結果として、こころのバランスがちょうど良い具合になるのではないかと思います。
✴︎掃除など体を動かすことで血流が良くなり、呼吸もしっかりして酸素を多く取り込めば、脳内の化学物質が快感情をうみます。
墓参に限りませんが、こういう『余白』は大切にして頂きたいです。
(↑本堂横の桜🌸これから開花します)
春のお彼岸中、当寺も、ご依頼のあるお家にボチボチお参りに行かせて頂いております。
仏事等、お問い合わせなどありましたら、電話かメールでご連絡くださいませ。
南無阿弥陀仏