最近は年度末の完成に向けての補助金事業を昨年度同様、何本か手掛けている。
毎日のように入れ替わり立ち替わり事務所へ来訪する工事業者たちと、見積もりや発注などの打ち合わせを繰り返している。
新しい大工棟梁さんとの関係も良好で、理事長さんとこまごま対面で収まりについて打ち合わせたいから、もっと現場に顔を出してくださいよ、と言われている。
内心ありがたいな、と思いながら、男から会いたいと言われても嬉しくないんだけどなあ、と軽口を叩く。
皆、良いものを作ろうと一所懸命だ。
なにも邪念がない。
そういう熱気に当たると、決まってムラムラと自力建設がしたくなる。
でも、若いころは現場小屋や倉庫を一人で作ったものだが、もうダメ。
人間ドックの結果も散々だったし。
年末年始と下の動画を繰り返し観た。
アメリカ人はパワー、力任せでなおかつ、いい加減だな、とツッコミを入れながら、外壁にシダーシングルを貼る作業を食い入るように観てしまう(13分30秒~)。
部材も、取り付けてからペンキを塗るより、あらかじめ部材に塗ってから取り付ければ高いところでの作業もはかどるのにな、などと。
そうは言いつつも、こんなアバウトだからこそ出来た美しいデザインなのは、よくわかっているつもりだ。
ああ、僕は老いさらばえて、もはやちっぽけな小屋すら作れないのか。
1000万回以上も再生されている。そのうち8回は僕か。