ミューズの声聞こゆ

なごみと素敵を探して
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真実の口

2019年08月12日 | ハリウッド

 ローマを訪れたのはもう25年以上前だ。

再訪を願ってトレビの泉にコインを投げ入れたものの、結局その時の1泊2日の短い滞在が最初で最後になっている。

まだ現存していたジョー・ブラッドレー(映画「ローマの休日」の主人公)のアパート、定休日に当たって入場できなかったコロッセオ、意外にも人通りのほとんどないところにぽつんと置かれた真実の口、主婦強盗団?に襲われかけて逃げ込んだローマ三越、そしてスペイン広場を、駆け足で巡り歩いた。

トレビの泉は各国からの観光客でごった返しており、それを目当てに路上のあちこちに露天商がさまざまな土産物を並べ、呼び込みの声を張り上げていた。

目を引いたのは「真実の口」の大小ミニチュア(レプリカ)。

ただ、若かった僕はなんだかなあ、と思う気持ちの方が強くて買わなかったのだが、月日が流れ、こうしてローマ再訪が怪しくなってくるにつれ、内心やや後悔の念をいだくようになっていた。

 それが思いがけず、知人のTさんがイタリア旅行に出かけると聞き、あつかましく、ストレートにお土産としてねだった。

しかも、できるだけニセモノ、まがいモノっぽいものをと。

Tさんはその生真面目さで、僕のややふざけた願いをしっかり叶えてくださった。

お土産話をたくさん添えて。

ありがとうございました。

 

                ジョー・ブラッドレーにはなれなかったよ

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