ミューズの声聞こゆ

なごみと素敵を探して
In search of lovable

悲しみよこんにちは

2020年09月29日 | ハリウッド

 23日、ジュリエット・グレコが亡くなった。93歳。

哀悼の意を込めて、彼女が歌っている姿を収めた「悲しみよこんにちは」(1958年)のワンシーンをここに掲げる。

フランソワーズ・サガンの原作小説とは似ても似つかないハリウッド映画だったが、主題歌(英語歌詞)を歌うグレコ、ジーン・セバーグ演じるヒロインのセシル・カット、美しいという形容しか思いつかない、ソール・バスがデザインのオープニング・タイトルなど、それなりに見どころはある。

 

 

悲しみよこんにちは

Bonjour tristesse  

 

一緒に暮らしてからというもの

お前は毎朝やってきては

一番に私をなでる

悲しみよ、こんにちは

 

私に似た女友だち

お前は私の青春を

見つめる唯一の鏡

悲しみよ、こんにちは

 

お前は私の苦悩の秘密を知っている

だってそれを育んだのはお前なのだから

私が秘密を思い出さなければならないのなら

お前は私の手に手を重ねに来る

そしてお前がそれを忘れたことは一度もない

 

一緒に暮らしてからというもの

お前は私が唯一愛するひと

お前から離れるには

私はあまりに弱すぎる

私の悲しみよ

 

一緒に暮らしてからというもの

お前は私が唯一愛するひと

お前から離れるには

私はあまりに弱すぎる

私の悲しみよ

若きセルジュ・ゲンスブールと。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« パール | トップ | 南部美人 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。