ミューズの声聞こゆ

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トーマス・ピンク

2023年01月23日 | 日記

 

 英国のシャツメーカー、トーマス・ピンクのシャツを初めて買ったのはもう30年以上前のことだ。

ロンドンから帰国する途中、ヒースロー空港のショッピングモールで目に留まった。

当時も今も日本未発売で、このブランドについてまったく知識がなかったのだが、とにかくあか抜けた店構えで、商品もしゃれており、ひと目で魅了された。

その時は3枚ほど購入して帰ったのだが(なかなかのお値段なのだ)、1年ほどするとむずむずしてきて、旅行がてら再訪している。

まだオンライン・ショップがなかった頃の話だ。

 トーマス・ピンクのシャツの特徴は、可愛らしいブランドタグと、ピンクのガゼット。

ガゼットとは、もともとは裾の前身と後身が合うスリット部分が裂けるのを防止するための補強パーツなのだが、現在は装飾に近く、ひと手間余計に掛かっている高級品の証しとも言え(現在はルイ・ヴィトンのグループ傘下となっている)、それがブランド・カラーのピンク色なのでどこの品物か、明確に分かる。

 

 年を重ねるにつれ僕は常にスーツ着用となって、ボタンダウン・シャツやカジュアル・シャツに袖を通すことがなくなっていたのだが、零細企業をSOHOで運営している悲しさか、ともすると曜日が分からなくなりがちで、そのマヒした感覚を正すための一計として、ここ半年ほど土日には無理やりカジュアルなシャツを着ることに決めている。

とても官公庁は訪問できない、トーマス・ピンクの派手なシャツやブルック・ブラザーズの素敵なチェックのポロカラー(ボタンダウン)シャツをクローゼットの奥から引っ張り出して着て、週の区切りとしているのだ。(決して若作りのためではありません!)

 

 

 

 

 

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