「トゥナイト」同様、イギー・ポップが歌詞を書き、デヴィッド・ボウイが曲をつけた「チャイナ・ガール」は、当時まだ珍しかったストーリー性のあるビデオクリップの効果もあってボウイのバージョンが1983年に大ヒットしている。
シュールな歌詞の中でもとりわけ印象的なフレーズを、僕は今でも時々無意識に口ずさんでいることがある。
My little china girl
You shouldn't mess with me
I'll ruin everything you are
I'll give you television
I'll give you eyes of blue
I'll give you a man who wants to rule the world
きみにテレビをやる
きみに青い瞳をやる
世界征服の野望をいだいた男をやる
うまく言い表せないのだけれど、絞り出すような真情の吐露が、かなり飛躍した歌詞なのに、僕にはダイレクトに伝わってくる気がするのだ。
試しに英詞を3行、声を出して読んでみるといい。