このたびの東日本大震災で被災された多くの皆様へ、謹んでお見舞い申し上げます。
大震災直後から、たくさんの支援を全国から賜りましたこと、職員一同心より感謝申し上げます。
また、私たちと共にあって、懸命に復興に取り組んでいらっしゃる関係者の方々に対しても厚く感謝申し上げます。
年末、私は初めてNPO法人なごやか理事長の挨拶回りに同行する機会を得た。
M事務長、グループホームジョバンニのT管理者、高齢者総合相談センターのM所長といった法人の大幹部たちに混じっての訪問はとても緊張した。
当の理事長はというと、市・県の担当課長、特養の施設長、老健の常務理事などの元を、軽い足取りで回って行く。
驚いたのは、みながみな、理事長を心から歓迎していることだった。
施設の玄関で顔を合わせるなり、手を取らんばかりにして、さあ上がって上がって、と繰り返す方もいた。
そんな厚意を浴びながら、理事長は短い挨拶でそれ以上の感謝の思いを相手に渡している。
本当に気持ちのいい光景だった。
車に乗り込むと私は率直な感想を述べた。
「理事長の行くところはみなさんいい方ばかりですね。」
理事長は笑った。
「昔、(グループホーム虔十の)Y管理者と、彼女の着任の挨拶に回った際に同じことを言われたよ。
僕はいいひとのところにしか行かないし、そうじゃないところへきみを連れては行きません、と答えたと思う。
―あれから長い月日が流れたんだなあ。」