長唄三味線/杵屋徳桜の「お稽古のツボ」

三味線の音色にのせて、
主に東経140度北緯36度付近での
来たりし空、去り行く風…etc.を紡ぎます。

キッズ伝統芸能体験 発表会のお知らせ

2023年03月21日 23時00分00秒 | お知らせ
 年々、お年とともに気が早くなる染井吉野どのは、なんと今年は新暦の浅野内匠頭の祥月命日に咲いてしまった。

   風誘う 花よりもなほ 我はまた 
     春の名残りを如何にとやせん…

 辞世の句、そして田村右京太夫のお庭先、桜の花びらがはらはらと…忠臣蔵の時代劇映画での人口に膾炙した1シーン。
 旧暦では如月の二十三夜で、西行法師には廻り合わせがいま一つの令和5年でありました。

 …なんてことを想い乍ら、このところの日曜日はアーツカウンシル東京主催の、キッズ伝統芸能体験 東村山クラスに伺っておりました。

 昨年11月から、小学2年生から6年生までの受講生の皆さんが一生懸命、はじめての三味線にチャレンジして、ついにいよいよ、来週は発表会です。
 コロナ禍も一段落して、今年度は広く一般の皆さまもご観覧できる運びとなりました。

 3月29日水曜日 長唄の部 夕刻午後5時開場 5時半開演
 三宅坂:国立劇場大劇場にて
 23日まで以下のサイトから、どなたでもお申込みいただけますので、ぜひ、子どもたちの熱演の場にお越しくださいませ。

https://www.geidankyo.or.jp/kids-dento/post/news/2022_kanranboshu/

 長年親しんで参りました国立劇場も建て替えで、本年秋にいったん閉場となります。 
 思い起こせば、私が歌舞伎の仮名手本忠臣蔵の通し狂言を初めて観たのは、昭和61年、国立劇場が開場二十周年の記念興行でした。あれから随分いろいろなことがあって…
 国立劇場の前庭の桜も、今年が限り。
 春の名残りをいかにとやせん…

 教室帰りに、花小金井から武蔵小金井、多磨霊園と、鉄道とバスを乗り継ぎ、桜狩の旅に。
 公園の桜はまだ二、三分咲き、是政橋を渡ると、彼方に空色の流れのリボンが見えて、多摩川の土手の桜もまだまだ、先がたのしみなお彼岸でした。














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