長唄三味線/杵屋徳桜の「お稽古のツボ」

三味線の音色にのせて、
主に東経140度北緯36度付近での
来たりし空、去り行く風…etc.を紡ぎます。

旧暦五月五日に生まれて…(三つ子の話)

2024年06月13日 00時55分15秒 | ベランダ実記
令和6年6月6日をうっかり遣り過してしまった。
これはホラーファンとしては失態である…と、トクオウは臍を嚙んだ。
(そうじゃないだろ、邦楽家として別な記念日があるでしょ!との𠮟責は扨措き)

決してへこたれない逆境好きな私としては、このところハマっている新作華ドラ「始皇帝 天下統一/原題:大秦賦」での秘策ありの呂不韋の如くニヤリとして…
今年の6月10日は、旧暦に換算いたしますれば令和六年五月五日…なんと端午の節句であり、そればかりか入梅にもあたるのだ。
(ここで申す入梅とは、気象用語としての梅雨入りのことではなく、雑節の一つ、五月に入って最初の壬/みずのえの日のことを言うとかや)

そして何とパーフェクトなことに、雨降る月曜日だったのが、この二〇二四年にして旧暦の皐月五日だったのだ。
昨晩、やや黒みを帯びてきた気儘な場所でサナギになっていた当人を窺えば…
同日あさ7時半


2時間後の9時半、さらに摺墨の如く…


そして10時。


もうすぐ蛹からバリバリバリっと新たな生命体が誕生しそうな薄皮一枚の状態なのだが…
見るたび少し変わったような気もしながら全然変わらないので、手持ち無沙汰の余り、ほかの蛹に目を遣れば、なんとこちらも虫がかぶっているような…


反対方向からの数時間後。


コロナ禍下であれば兎も角も、そうそう揚羽蝶ラプソディーな状況にもいられない。
持つべきものは固定三脚&撮影機。
…そんなわけで苦節何年か、やっと、安定画像にて羽化の瞬間を捉えることが出来ました。
ご覧くださいませ。

吃驚したのは、口吻がプラモデルの型の如く、長いままでサナギの中に在ったこと。
羽化したての成虫が、いつもクルクルクルっと巻いたり伸ばしたりしてたのは、支障がないかの確認作業だったのだ。
そして管は二本存在していて、先が二股に分かれているのではなく…

荒天で肌寒い月曜日に待つこと5時間。
午後3時にようやく羽化したのだった。







摑まりづらいところに30分ほども止まっていたので、脚がお疲れになったのでしょう、3本目を2本目に掛けて休んでいる様子。



お節介かもとも思ったが、こちらも落ち着かないので落ち着く場所へご案内。



やっとホッとして、我も仕事に没入。
さて、所用にて出かける時間になった1時間後、お別れを申さんとベランダへのサッシをガラガラガラっと開けると、ガラス戸に別人がへばりついていて、バタバタバタっと、慌てふためき飛び上る…思い掛けない展開に私もビックリ。
取って喰うわけでもあるまいに、そんなに警戒しなくても…と、こちらが気の毒に思うほど、まだ羽化したてでよく飛べないので、アタフタ低空飛行のまま、簀の子の下の床下に潜行。
何処のサナギの子だったかは不明。



仕方ないからほっとくことにして、ぁぁそうだ、ユーレカ新荘に目を移せば、こっちも既に羽化している…



三者三様の羽化その後。
一日のうちにアゲハチョウ三頭が無事羽化し、おおそうだ…これは過日、転宅記事にてご紹介申し上げた、ゆりかごヴィラからユーレカ新荘に自主引っ越ししてきた三匹のツワモノどもだったのでは!と、気がついた次第。

標題写真は、羽化直前の蛹を上方から。
ピラミッドに副葬された黒猫にも似て。

コメント
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