3次元CADを使いこなせ

3次元CADを使った日々の業務と、CSAJ攻略について、3次元CADを活用するためのヒントになればと思います。

3次元CADを使った業務効率改善 導入事例 B社4

2007-01-24 00:35:01 | Weblog
B社は3次元CADを開発に導入し、B社の製品の特徴も功を奏しスムーズに設計ツールとして受け入れられた。
しかし、設計ツールとして受け入れられても、業務効率の改善とまではいかない。
そのためB社では3次元データの活用を考えた。
まず行ったのは、コンカレントエンジニアリングである。
後に詳細に述べるが、設計が開発段階でモデリングした3次元データを試作メーカ、金型メーカ、生産議技術部門等にばらまき並列設計を試みた。
しかし、残念な結果となってしまう。理論上非常に有効なようにも思えたのだが・・・。
関連部門や関係会社を巻き込んで無駄な時間を費やしてしまったらしい。
次に、CAEを用いた検証を行うことにした。
CAEツールは3次元CADが数台買うことが出来るぐらい高価なものである。
B社はこの高価なツールを購入したが、導入直後うまく活用できなかった。
もちろん解析を行い結果は出るのだが、その結果が正しいかどうか誰も分からない。
ある程度の解析経験が無ければ、扱えないものであることを知る。
今ではCAEを活用しながら開発は進められるぐらいになったが、CAEは拘束条件を間違うと解析結果が全く合わないため、B社では使いこなすまでに多少の時間を必要とていた。
次に、3次元CADを用いてデザインレビューを行うことにした。
これは、非常に有効であった。今までのレビューは、試作をした後に各関係部門を集め実物を見ながらレビューを行っていたが、3次元データで有れば試作前に行うことが出来るため、試作回数が減る。
また大画面で形状を映し出すため、小さな部品であっても形状が分かりやすい。
B社ではレビューに有効ということで、3次元CADデータを映すことの出来るPCとモニターを備えてた会議室が有り、そこでデザインレビューを行っている。
B社の3次元データの活用で最も有効であったのは、デザインレビューであった。
次回は一気通貫を目指したC社。


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