3次元CADを使いこなせ

3次元CADを使った日々の業務と、CSAJ攻略について、3次元CADを活用するためのヒントになればと思います。

業務効率改善 導入事例C社

2007-01-26 10:07:32 | Weblog
C社は大手電機メーカであり、早くから3次元CADを用いた設計を行っていた。
しかし、3次元CADを使用するにあたり、一つの疑問が浮かび上がる。
視認性に優れた3次元モデルを、わざわざ表現が難しい2次元の紙図面落とし、その紙図面を製造メーカに渡すことは無駄ではないか。最終的に欲しいのは3次元の部品であるのに・・。ということであった。
そこでC社は、設計部門が作成した3次元データを金型まで使用する一気通貫(上流で作成したデータを下流にまで使用する)を目指すことにした。
当時は、まだPDQ(Product Data Quality (データの品質))がそれほど騒がれていなかった時期であったため、3次元データは容易に他の3次元CADに移す事が出来ると思い込んでいた。
しかし、当時の中間フォーマットは貧弱であり、各CADメーカによりモデルデータの考え方が異なり、更にモデリングのルールも無かった。
そのため、3次元データの移行は思ったほど容易ではなかった。
C社は、データがうまく渡らないのは中間フォーマットの性能が悪いことが原因と思い、CADCAMを設計部門で使用している3次元CADに変更する事にした。
金型部門は大変であったに違いない。
3次元CADは、元々得意分野があり、CAEならI-DEAS,金型ならUG,サーフェイスならCATIAと分かれていた。
今ではそれほど違いはないと思うが・・・。
これで、社内の全てのCADが統一された事により一気通貫が出来ると思っていたが、実際はそおうまくいかなかった。
つづく