長生き日記

長生きを強く目指すのでなく良い加減に楽しむ日記

52    国際的・・・

2015-12-16 23:48:30 | 日記
 ラロシェルの国際ワークショップには十数ヶ国ほどの研究者が参加していたか、記憶と記録がないので不確かだ。その際に余興で<緑の牡蠣の騎士>の称号をもらったことは、以前のうずら日記の時に書いたか。海外でもらった唯一の称号である。まあそんなことより、ああいう国際的なグループに参加すると日本にいてはわからないことに出あえる。スペインからきていた若い男は、「スペインから来たんじゃない、俺はバスク人だ!」と怒鳴っていた、かといって純正?スペインの仲間と喧嘩していたわけでもなかった。フランス人たちは「そうだよな、わかるわかるよ」とからかい口調だった。スイスの大学院生たちには、皆(僕も加わったか?)、海がないのにお前の国の海軍は何を守るんだい、銀行の金か?」なんてふざけていた。アフリカのいくつの国からは黒い人たちが来ていたが、国ではややハイソな人たちなのか少しつんつんしていた。などなどキリは無いのだが、不思議なことに、アラブ系の参加者がいなかった。話題にも出なかったが、ヨーロッパ系の人たちはアラブを本当に異国異人と考えているかのようだった。我々の感覚以上の断絶があるのだろうと思った。40年まえのことで、その後グローバリズムがどんどん進んでいるので、現在はああいう国際ワークショップも変わってきてはいるのだろうが。しかし科学的世界ではアラブ系の科学(者)との協調は依然としてあまり進んでいないのではないか。人類の歴史を考えるとアラブ系の科学も相当重要であった(あるべき)はずなのに。