長生き日記

長生きを強く目指すのでなく良い加減に楽しむ日記

624 サッカー

2018-07-06 22:58:43 | 日記
先日、栂池高原旅行の時ご一緒した先輩からサッカーの本を送って頂いた。僕はサッカーもフットサルも野球もテニスもゴルフもやらないのだけれど。僕が生態の研究室に入ったときには、斎藤さんはもう修了されていていなかったのだけれど、尾瀬の調査に声をかけてくれて尾瀬ヶ原や至仏山の土壌動物を掘り出したりした。天然記念物だけれど県の教育委員会委託だからできたのだろう。初めての本格的野外調査だった。結局土壌動物関係の専門にはならなかったので斎藤さんとも親い付き合いはしなかったけれどほぼ五十年ぶりで会ったわけだ。斎藤さんは詩人でもあり登山家でもありサッカー協会の偉いさんでもあるという。本職は群馬女子大学の先生だった。
  この本はサッカーについて書かれているが随所に生物学的な背景が出現している。擬態に関してはサッカーのフェイント技法、目でやるなどの提言も。1998年のフランスワールドカップの日本の戦いぶりについて、ベンゲルが「”プレーを創造するテクニック”を使うという意識に欠けていた」と言っていた引用からの薀蓄もいろいろ出ていて面白い。斎藤さんはサッカーを通して、教育、人生、ゲームの融合的な思想を示したかったなのだろうと思う。これからサッカーしたり見たりする人が読むのによさそうな不思議な本だ。  (工事中状況は変わらないのだけど)