長生き日記

長生きを強く目指すのでなく良い加減に楽しむ日記

291  孑孑

2016-08-31 23:25:12 | 日記
 庭にバケツを置いて雨水を少し入れ土と竹の葉を少し投げ込んでおくとボウフラが湧いてくる、正確に言えば、雌の蚊が誰かの血を吸って卵巣を成熟させ、その卵をそこに産み付け、それが孵化して小さなボウフラとなり、水中の微生物、たぶん、細菌、酵母などの菌類および原生動物を食って、二回ほど脱皮し、見えるようになって気が付くほどに泳ぎ回るのが見える。それを見てから二日ほど我慢し十分に大きくなったころにスポイトで集めて、室内のメダカに与えている。放置が長くなると、ボウフラがオニボウフラ(蛹)になり、うっかりすると羽化して飛んで行ってしまうので気を付けなければならない。鬼孑孑は変則的に泳ぎまた、底の泥や枯葉に隠れるのがうまいので採りにくい。半分埋めてある元火鉢にはクチボソ(モツゴ)が入っているので孑孑はほとんど食われてしまっている。


290  嵐の前

2016-08-29 23:05:15 | 日記
 台風10号が関東東海上にいてこれから東北沿岸に達するらしい。940ヘクトパスカルの強い奴だったが今は960と浅くなっているようだが、大きいので湿った空気を大量に運び込むだろうから油断できない。東京は今ときどき強い雨が降るが風はまだ吹き出していない。嵐の前的な感じ(静かではないけれど)。出水被害が出ないことを祈る。実際にスゴイコトに遇うと大変だろうなあと思う。福島原発の処理をしている人達は避難しただろうか。見張りとかも大変だろう。あ、また強く降りだした。
写真は今年の春大雨で崩れた山の森、それほどには見えないが近くでは大変そうだった(長野)


287  ノスタルジー

2016-08-28 22:39:05 | 日記
夜の更新時によんどころないことがあって日記が二日あいた。
 この間に、竹の弓を買ってきた。練習場の備え付けの弓を借りられるのでそれほど困っていたわけではないのだが何となく欲しくなった。この頃はグラスファイバープラスチックかカーボンファイバープラスチックの弓が多く、昔ながらの竹弓は巧くなってから使うものと言われ、倍以上高価でもある。グラスやカーボンも性能的には良くて、竹より狂いが少ないし、弾力性も各種あって使いやすい。うまくなって使っても一向に差し支えないのだが(使っている上級者もいるのだろうけど)、ウチの講習会では何となくそういう区別になっていて、経験3,4年くらいの人はプラスチックが多い。そういう点からすると僕が竹弓を使うのは生意気的に思われる危険性はある。
 竹弓の方が射出時のショックが軽いので、グラス・カーボンより肘の負担が少ないから年寄に良いとの説もあるようだが、それほど練習量が多くないせいか僕はこれまでのグラス弓でも肘は大丈夫だからそういう点で竹にしたわけではない。素人は竹弓の扱いが難しいからもう少しうまくなってからにしなさい、というステータス的意見もあるようだが、昔は竹しかなかったのでそうかなあ?とも思う。石油製品は減らすべきとのエコロジー的気分はないこともないけどこじつけだ。まあ、竹にしたのはノスタルジーのせいだろう。確かに竹弓は急にたくさん引くと割れが入ったり上部下部のバランスが崩れたりしやすいから、少しずつ慣らし中でまだ的前では使わない。僕の使い方にうまくなじむかどうか当たり外れ(製品としての)は時の運だろう。いずれ報告予定。写真は弓巻(ゆまき)の絵柄と共に。

286  酢漿草

2016-08-25 23:31:49 | 日記
 猛暑の時期が過ぎたのか、雨が降ったのが良かったのかここ数日カタバミの花が目につく。小さなチョウが舞っている。ヤマトシジミだろう。それを見るとなかなか複雑な気持ちになる。
 福島原発の放射能汚染によるヤマトシジミへの影響について、琉球大学の人たちによる研究があって、その研究方法と結論の信頼性の議論があったからだ。詳しくはフォローしていないが、影響があったのかもしれないし、放射能以外の影響の範囲なのかもしれない。結論が出しにくいのかもしれない。
 いやあの事故の時僕はちょうど退職したのだが、さらに数年勤めていたならば、そして卒論の学生がそういう問題を扱いたいといったならば、あるいは僕がそう仕向けて、そんな研究をしようとしたかもしれない。対象はヤマトシジミではなかったかもしれないが。沖縄より熊谷の方が福島に近いし。以前の職場にかけ合えば放射トレーサーも使えたかもしれない。そういう研究をしようとする裏に何があるのか。危機感、良い題材のチャンス感、少しお役(何の?)に立ちたい感、注目浴びたい感・・・。
 影響がポジティブに出たとして、出なかったとして・・・どうしただろうか。どうであろうと、わかりたいから研究するだけか・・・。
そんなテーマ・結果がどうであろうと、放射能汚染はあってはいけないのだし。だから原発は廃止した方が良いのだし・・


285  『女神と星雲』 ご縁

2016-08-24 23:56:02 | 日記
 『女神と星雲』 松川洋子エッセイ集 短歌研究社2016年8月刊
著者松川さんは直接存じ上げないが、北海道の短歌界の大御所の方である。ご縁があってその結社誌『太郎と花子』やこの本を送ってくださった。縁といっても直接でなく、ウチの愚息が札幌で学生のころ、北23条西7丁目あたりに住んでいて・・ずっと経って『北二十二条西七丁目』と言う歌集を出された田村元さんがいて、その方が「太郎と花子」メンバーで、その関係かどうか忘れたが、連絡したことがあって、僕の歌集の紹介をブログにだしてくださったり・・・と言う関係の縁。
この書は松川さんの短歌関係のエッセイを集めたもので、戦前からいまに至る女史の周辺を通じて短歌界の様子が分かるもので面白かった。詳しくは紹介するゆとりがないが女史のお考えもよくわかる。各エッセイの初出があるとなお良かった。