長生き日記

長生きを強く目指すのでなく良い加減に楽しむ日記

39    甲矢と乙矢・続

2015-12-02 23:06:46 | 日記
  承前(36)  的前に向かう時は一手の矢を掛をしている馬手(右手)で持つ。甲矢と乙矢である。弓に番える際には確かめてまず甲矢をつがえる(乙矢は馬手に持ったまま)、その時矢羽を見て判断するのだが、その際の目線が重要であると教えられる(羽のほうに動かせ!)。しかし、ちょっと見では判断が難しい(特に羽の古い矢では)。また、わかったとしてもその矢の矢じり近くをつかまえる弓手は左端にあるので二本のどちらをとるか難しい。そこでもたもたすると叱られる。つい「でも見分けにくいのですもの」と口答えすると、「どっちでもいいのだ」と言われる。それならと、甲矢と乙矢を気にしないで、しかし矢羽を一応は見る目線は動かして、番えるようにしたら動作が幾分滑らかになってそこに関しては叱られ方が少なくなった。これってなんだかなあ。
 弓に限らず、何につけても、教える方針としてA理屈で、B型(形)で、Cとにかく言うことを聞けと、D反面教師として、があるだろう。教えられる側の態度としても、そのそれぞれに対して、従順的、反抗的、などが対応してありそうである。また、双方とも、教え教えられる技術の巧拙もあるのだなあ。僕も下手な教え方だったのだろうなあ。