昨日の朝日新聞夕刊の記事である。東京の皇居お堀の水をきれいにしようといくつかの対策で取り組んできたが効果がパッとしない。アオコも浮く堀を見て外国人観光客が苦笑しているという内容で、社会面にかなり詳しく報告されている。特に2020年のオリンピックまでに現在30~160センチの透明度を200センチまで改善したいが、出来るのかな~、といった内容である。対策案にも触れていておおむね妥当な記事ではあると思う。
これについての発言は僕としてはなかなか難しい。というのはその対策検討委員会のお世話を20年近く前に数年間やっていたので埒があかない責任も少しあるし、なかなかうまくいかない事情も分かるからである。こんな日記に書かず、当局に乗りこんで意見を言うべきかもしれないが、どうもその立場にいるわけではない。現在の検討会の座長は僕よりだいぶ年配の方だ。過去の検討内容は引き継がれているはずだから、問題は抜本的対策をどう実行するか、その裏づけとなる予算が獲得できるか、それを支援する行政および世論が盛り上がるかだ。そもそもお堀の水の透明度を2メートルとする目標は適切か。お堀の水の透明度は水中の植物プランクトンの増殖でほぼ決まるのでその関係の陸水学的・生態学的因果関係をいかに操作できるかにかかわっている。48万トンある水量なので、どこからか透明な水を大量(1日15万トンくらい)に引き込んで流せば可能なのだが、それは費用的に難しかろう。ではぼちぼちとか言って、2年前から2万トン処理(といっても純水とするわけではない)できる施設を作ったそうだが、そこを通して循環させても生物の増殖速度がはるかに高いので効果はほとんどないだろう(特に夏季)。現在は大雨の時下水の流入があるので生物生産を支える水中栄養元素が供給されてしまうのが問題である。などなど・・。20年ほど前からボチボチ行っている底泥の浚渫などの対策は少しは効果が出ているようだが、ボチボチでなく一気にやればと言っても、予算が・・となかなかはかどらなかったので実情である。
このような事例にいくら費用をかけられるのか、いわゆる事業仕分け的感覚で議論するとどうなるのか。関係省庁、地域行政の意思統一、透明がが良い、やや濁っている方が風情がある、魚も水鳥もたくさん居ると良い、水草が欲しい、いやいらない、などの受益者市民感覚のまとめ方・・・。権力者が出てきてえいやっとしてしまうのが良いのか、ボチボチやって、お金が循環して、新聞記事にもなって、検討会も続いて、何やってんだ!などといつまでも話題になっているのも良いのか・・・。
これについての発言は僕としてはなかなか難しい。というのはその対策検討委員会のお世話を20年近く前に数年間やっていたので埒があかない責任も少しあるし、なかなかうまくいかない事情も分かるからである。こんな日記に書かず、当局に乗りこんで意見を言うべきかもしれないが、どうもその立場にいるわけではない。現在の検討会の座長は僕よりだいぶ年配の方だ。過去の検討内容は引き継がれているはずだから、問題は抜本的対策をどう実行するか、その裏づけとなる予算が獲得できるか、それを支援する行政および世論が盛り上がるかだ。そもそもお堀の水の透明度を2メートルとする目標は適切か。お堀の水の透明度は水中の植物プランクトンの増殖でほぼ決まるのでその関係の陸水学的・生態学的因果関係をいかに操作できるかにかかわっている。48万トンある水量なので、どこからか透明な水を大量(1日15万トンくらい)に引き込んで流せば可能なのだが、それは費用的に難しかろう。ではぼちぼちとか言って、2年前から2万トン処理(といっても純水とするわけではない)できる施設を作ったそうだが、そこを通して循環させても生物の増殖速度がはるかに高いので効果はほとんどないだろう(特に夏季)。現在は大雨の時下水の流入があるので生物生産を支える水中栄養元素が供給されてしまうのが問題である。などなど・・。20年ほど前からボチボチ行っている底泥の浚渫などの対策は少しは効果が出ているようだが、ボチボチでなく一気にやればと言っても、予算が・・となかなかはかどらなかったので実情である。
このような事例にいくら費用をかけられるのか、いわゆる事業仕分け的感覚で議論するとどうなるのか。関係省庁、地域行政の意思統一、透明がが良い、やや濁っている方が風情がある、魚も水鳥もたくさん居ると良い、水草が欲しい、いやいらない、などの受益者市民感覚のまとめ方・・・。権力者が出てきてえいやっとしてしまうのが良いのか、ボチボチやって、お金が循環して、新聞記事にもなって、検討会も続いて、何やってんだ!などといつまでも話題になっているのも良いのか・・・。
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