シリキット王太后陛下は87歳に、お体が心配です！

　
　今日 12日は、シリキット王太后のお誕生日で祝日です。また タイの「母の日」でもあります。

プミポン前国王のお妃で、ワチラロンコン現国王陛下の母君であられるシリキット王太后陛下は
８月12日の誕生日で87歳になられます。近年の王太后陛下は、体調が思わしくなく、入退院を

　

繰り返されておられます。　2017年10月のプミポン前国王の葬儀という国葬さえも公式の
場には一切お姿を見せていません。国民は絶えず、王太后陛下のご病状が気になっています。

先月の22日にも、発熱と咳を訴えられチュラロンコン大学病院に入院されていました。 が、
６日、タイ宮内庁は 気道の炎症が治まったことから、入院していたチュラロンコン病院から

退院し、お住まいのチトラダパレスに戻られた、と発表していました。陛下は入院加療に
伴い、熱が下がり、食欲も出てきて、咳の回数も大幅に減ったとのことです。何よりです。

　

王太后陛下がお生まれになったのは金曜日。周知の通り、タイでは曜日のラッキー色が
決まっており、金曜日の色は、『水色』です。今日12日、国民は 王太后陛下と自分の
母親へのリスペクトや感謝の気持ちを表すために、こぞって水色の服を着ます。

「母の日」でもあるこの日は、お母さんにはジャスミンの花が多いかな、贈ります。日本では
「お母さん、ありがとう！」が一般的。　タイでは「お母さん、愛している！ 大好き！」と
いう表現が多いでしょうか。幼稚園では、お母さんを招待してイベントなどが催しされますネ。

　

バンコク市内をはじめ、タイの街中ではこの時期になる１週間くらい前から、王太后陛下の
写真が飾られ、タイ国民は 水色の衣服を身に着けてシリキット王太后陛下をお祝いします。　

ただ、近年は王太后陛下の体調が芳しくないこともあって、バンコクの街中も お元気であった頃
と較べると、随分 静かな母の日になって来ました。自宅近くのベンチャシリ公園正面には いつも
王太后陛の像が掲げられていたのですが、近年はシリントン王女の像が掲げられていますしネ。

　
　＜シリントン王女＞

シリキット王太后陛下は1932年のお生まれですから 87歳になられました。父の公務の為フランスに
行かれた折に、当時 フランスにご滞在中だったプミポン王に見初められ 1950年（69年前）に

結婚なされ、ワチラロンコン皇太子（現国王）、ウボンラット王女、シリントン王女、チュラポン
王女の１男３女をもうけられました。　お若い頃の趣味は、ジャズ演奏、ヨットと聞いています。

　

政務に大変ご熱心で、特に注力されていたのが慈善活動です。　1956年からタイ赤十字総裁を
務められ、75年には王立支援財団など多くの支援団体を設立され、貧困層の女性達の就業訓練を
サポートしていたことは有名です。このような経緯からタイ女性から絶大な支持を受けています。

財団設立の翌76年から福祉活動などの功績が称えられ、王妃の誕生日が「母の日」と制定
されました。この日を境に、当時 王妃への敬愛を示し、自分の母親への感謝の気持ちをも表す
ようになったと聞いています。　お誕生日を迎え、シリキット王太后陛下のお体が心配です。　　



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