バンコク都内では17日、18日と反政府グループの抗議者デモが続き、18日は、APEC の
会議場を警備していた警察官と反政府抗議者が衝突し、10名ほどが逮捕されました。
5名の警察官が負傷し、いくつかの公共物が損傷したと発表されています。今日は、BTS
サイアム駅で午後4時頃からも反政府団体の集会が実施される予定。 昨日は 警察官と
その車両に石や物を投げつけていましたが、これ以上大きくならなければ良いですがネ。
プラユット首相とAPECで訪タイしている岸田首相とで、日タイ首脳会談も行なわれました。
まずは、タイと日本との友好関係が、今年で135周年を迎えたことを双方で歓迎しています。
現在、タイ国で約6,000の日本企業が事業を展開しており、日本の海外直接投資(FDI)は、
東南アジアの国々へ FDI 全体の3分の1を占めている現況を踏まえ、新たに 日本とタイで
「戦略的経済パートナーシップに関する5カ年共同行動計画」が締結されました。
日本の外務省によれば、両国は 新たなパートナーシップ計画に沿って、二国間の関係
改善を含め、より強靭で持続可能な未来に向けた 協力の新たな道筋を描くことにより
「対等なパートナー」として、経済関係を共同構築することを誓い合ったといいます。
具体的には、同計画よりタイと日本の二国間関係をさらに強化されるよう デジタル貿易や
電子商取引から質の高いインフラ開発に至るまで、新しい経済パートナーシップ計画をも
採択しています。また、新型コロナの影響、エネルギーと食料安全保障、サプライチェーンの
混乱などの共通の課題について、より良く対応するための強固な絆を結びことに同意しました。
また同日、お二人の首相は政府庁舎でも会談し、岸田首相は、“日本はタイを EV 自動車
生産の拠点として検討する用意がある” と語るなど、様々なことを話し合ったと聞きます。
ただ国際情勢では大きな問題となっているロシアのウクライナ侵略については、当たり障りの
ない意見交換となっていましたネ。岸田首相が、“ロシアによる違法な「併合」や核兵器による
威嚇など強く非難する” と述べたのに対し、プラユット首相は、“核兵器の使用は許されない、
対話を通じた平和的な問題解決が重要であり、基本的な考えは日本と同じだ” と述べています。
そう言えば、先月12日の国連総会(193カ国)の「ロシアの一方的併合への非難決議」の
緊急特別会合において、タイは棄権国(35カ国)を採択していましたネ。 193カ国の内、
日本や米国を含む143カ国が賛成し、反対はロシア・北朝鮮など 5カ国にとどまり、
非難決議は賛成多数で採択されました。採択されても何ら変動はありませんけど ・・・
いずれにせよ、日タイ首脳会談もAPECも、何とか無事に終わりそうで良かったです。
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