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タイの若者の反政府運動は理解もできます!

2020年08月23日 | タイの出来ごと、あれこれ
 
 タイ学生の反政府運動は、香港の抗議デモに触発されている面もあるでしょうネ。

今は政権退陣や憲法改正を求める抗議活動に、王室を保護する法律の見直しという微妙な
問題にまで踏み込み始めています。いや それどころか、王室批判まで言い出しました。

大学生を中心に反政府集会やデモが起きだしたのは4月頃からでしょうか。言論の自由のほか、
議会の解散や憲法の改正も要求。注目されるのが王室改革が公然と要求されていることです。

 
 <抗議デモのシンボル3本指は高校生にも及んでいる>

前国王の時代であれば、考えられないことですが、今のZ世代は 前国王のご活動を 自分たち
自身で見聞していません。実際には、彼らがネットなどで目撃し 得ている情報は、現国王の
好ましくないものばかり。前国王が培ってきた信頼が失墜しても不思議ではないでしょう。

新型コロナウイルスのパンデミックにより、タイは今だ「非常事態宣言下」にあります。
若者は職を失い、学生は就職する機会を無くし、タイ経済は急速に悪化しています。
政府の危機対応に不満を感じている若者の怒りは、ピークに達しているのでしょうネ。

 
 <ワンチャルーム氏奪回運動>

そして今年6月、タイの民主活動家ワンチャルーム・サッサクシット氏がカンボジアで
行方不明になった件についても 政府は知らん顔。14年のクーデター以降にタイを逃れた
反政府活動家の少なくとも8人が、この二年間で行方不明になっている事実もあります。

レッドブル創始者の孫が引き起こした「ひき逃げ事件」の不起訴でも不満をぶつけました。
大富豪であることから一族を優遇しことに、多くの批判を訴えたのも若者でした。彼らは、
富裕層が金の力で罪を逃れ、政府はそれを黙認。特別扱いすることが許せないのでしょう。

 
 <タナトーン氏が失脚された時の記者会見>

しかし、大学生を中心とした若者の不満は、「タナトーン氏失脚」から始まっていましたネ。
昨年の総選挙で反軍政や規制緩和を訴えた新未来政党(党首タナトーン氏)が大活躍でした。

その原動力になったのは、バンコク首都圏などの若者の支持でした。初めての選挙で
600万票を超える票を獲得し、議会の議席を争う数十の党の三番目に躍進しました。

 
 <新未来政党、総選挙では躍進しましたが ・・・>

ところが 急速に台頭した新未来政党に危機を感じたプラユット政権は、何かと いちゃもんを
付け、締め付けを強めました。今年の2月には選挙法違反を理由に憲法裁判所から解党が命じ
られてしまいました。このことが多くの若者達には、将来の危機感を感じたのでしょうネ。

この「タナトーン氏追放事件」が、今の若者の反政府運動に大きく繋がっているんでしょう。
そう言えば タナトーン氏も不敬罪については、否定的な意見を持っていました。こうして
王室批判をも辞さない若者の反政府デモが拡大したのは、決して不思議ではありませんネ。  


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
タイ国の歴史が変わる時が来ました。 (谷崎)
2020-08-23 10:26:25
ブラユット軍事政権に対する抗議活動は、バンコクだけでなく、タイ全土に拡大してきました。
大学生、若者だけでなく、高校生、中学生にも拡大してきました。
まさに、タイは革命前夜を迎えています。
タイ国の統治体制が、軍部・王室から国民に変わる時が来たのです。
タイの歴史が変わる時が訪れています
https://www.youtube.com/watch?v=ogIaF1mq5dU
今回の抗議活動が激しくなった発端は、新未来党の解党命令とタナトーン党首の議員資格の剥奪でした。
軍事政権が憲法裁判所とグルで悪さをしたのが、国民の怒りに火をつけたのです。
反政府運動の主張は、軍事政権の辞任、憲法改正、王室改革ですが・・・王室の改革は国王の政治的権力の希薄化であり、王室の廃止ではありません。
ラーマ9世(プミポン国王)は、名君でしたが、政治権力を持ち過ぎたのは、大きな過ちであり、タイの遅れた統治体制を長引かせてしまったと言われてもしようがありません。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/08/post-94198.php
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