隠せない、タイの若者は なんでも知っています！

　
　タイでは、昨日の21日から24日にかけ、またまたタイ各地で反政府集会が行なわれます。

バンコク都では23日の日曜日に、バンコク都庁前広場やルンピニ公園と中心部で行なうように
なってきました。その都度 在タイ日本大使館では、集会現場に近づかないよう呼びかけています。

　
　＜学生･若者が急に集まりだしている最近の反政府集会＞

プラユット首相も今週半ば、国家安全保障会議で開かれた会議において、“学生による
反政府的な抗議活動が今後エスカレートする恐れがある” として、軍と治安機関に これに
備えるよう指示したようです。集会には一部高校生も多く参加するようで、気になります。

首相の指示した後、反政府集会のリーダー格である人権派弁護士のアノン氏が、19日に再び逮捕
されています。同氏は「８月３日にバンコクで開いた集会を主導した」として７日に逮捕され、
翌日には保釈されていました。　この二度目の逮捕は、ちょっと意味が深いように思います。

　
　＜連行されるアノン氏＞

プラユット政権の退陣や議会の解散を訴える集会の扇動容疑での逮捕としていますが、王室の
改革をも強く求めた反政府集会だったからでしょう。しかも16日にバンコクで開催された反政府

集会には２万～３万人が集まったといいますからネ。この数は14年に軍事クーデターが起きた
以降で最大規模になったようです。　プラユニット政権もこれには黙視できませんでしょう。

　

タイには今でも王室･王族に対し、名誉や尊厳を傷つけると成立する犯罪「不敬罪」が存在し
絶対的な権威を持つタイ王室のあり方を批判する事や議論する事はタブーとされてきました。

在位70年の間、国民からも絶大な支持と敬愛を集めたプミポン前国王のもとで育った世代には、
この王室批判は考えられないことでしょうネ。そうですねぇ～　40代以上がそうですかねぇ～

　

自ら贅沢などを慎み「足るを知る経済」を提唱しながら、国民の利益と幸福と正義の為に行動
されたプミポン前国王です。　当然といえば当然で、国民から批判など起きるはずありません。

それが、プミポン前国王が崩御されワチラロンコン国王が即位された2016年から大きな変化を
生んでいます。と同時に今の大学生は「Z世代（Generation Z）」です。世界では2000年前後に

　
　＜新未来党のタナトーン元党首はZ世代に支持されていた＞

生まれた現在の20歳前後の若者を「Z世代」と呼ぶそうですが、彼らは生まれた時にはインター
ネットがあり、ネットで育ったグローバルな若者達です。何でも筒抜けで、誤魔化しが効きません。

コロナ禍が進む今、政府や王室が何をしているのか、よ～く 分かっている「Z世代が反旗を翻している」
感があります。　軍事政権とZ世代のぶつかり合いが、大きくならないことを願うばかりです。　　


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