タイの政情、まだ根深い！

　　
　タイでは、7月26日は三宝節の祝日。　27日の入安居も絡んで　24日の土曜日から27日の
火曜日まで４連休だったんですネ…

三宝節は旧暦８月の満月の日で、悟りを開いた釈迦が　初めての弟子５人に説法し、仏・法・僧　の
三宝が成立した日とされます。　旧暦３月の満月の日の万仏節、旧暦６月の満月の日の仏誕節　同様
在家信者が近所の寺院に赴き　ロウソクを持って本堂を　三度廻るなどの行事が行なわれます。　

　
＜なぜか？　寺院を訪れるのは女性が多い…＞

　その連休の25日は、民主党下院議員の死去に伴う国政選挙も行なわれました。　多数の死傷者を
出した反政府デモの暴動後として、初の国政選挙でしたので注目を集めましたが、タクシン派の

コーケーウ氏　（45）　に　アピシット首相率いる民主党公認のパニット氏　（46）　が勝利し、辛うじて
民主党の議席を死守しました。　アピシット首相も騒乱後だけに面目躍如でしょう！　

　　　　
＜アピシット首相もホッと…＞

ところが、今回の選挙に関係あるのか？　当日の夕方　バンコク伊勢丹の道路を挟んだ向かいにある
ショッピングセンター・ビッグＣ前のバス停で爆発があり、50代のタイ人男性一人が死亡、男女約10人が
重軽傷を負ってしまいました。　なんでもゴミ箱に仕掛けた爆弾が爆発したらしいのですが、またです！

しかも　その伊勢丹付近一帯は、5月までタクシン元首相派が占拠していた交差点で、伊勢丹の反対側に
あるＺＥＮというデパートは、焼き尽くされ　現在　改築中です。　これは只事ではありません！

　
　　　　　　　＜無残にも・・・　今は改築中です！＞

　25日の夕方になって　選挙で民主党の勝ちが見えてきたので、反政府側の者が　「バンコク市内を
混乱に　落とし入れようとした」　なんて、噂が流れているようです・・・　もし本当なら　こんなことをして
タイの国民の支持を得られるとでも　思っているんでしょうかねぇ～　

今回の下院補欠選挙だって、タクシン派タイ貢献党が擁立したのは反政府集会を主導し、治安当局がテロ
容疑者として拘束している幹部、しかも獄中からの出馬にもかかわらず、投票総数の四割以上を獲得して
いるんですヨ、　こんな事しなくたって・・・　タクシン派は　まだ完全に支持を失っていないのにねぇ～

　
　　　　　＜二度と繰り返していけない！＞

　この爆発騒動で、4月初めから出されていた非常事態宣言は、もう不要　と世論の高まりもありましたが
早速　政府報道官に　「非常事態宣言を継続する必要がある」　と　言わしめています。　
ヤレヤレ　困ったもんです！　折角　バンコク市内も平穏無事を取戻してきた矢先なのにねぇ～　
　まだまだ　社会を二分する対立は根深いですよ～　　



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