現在、来年2月に予定されている総選挙に向け、新政党の登録が行なわれています。
タイ共産党という名前で申請した新党が、憲法に定められた「タイ国は国王を元首とする民主主義
制度統治」の原則に従っていなければならいという理由で、選挙管理員会から却下されています。
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憲法第65条で政党結成の自由が認められているんですが、このような条例規定で、タイ国は
共産主義者を遠ざけてきていたんですネ。タイには反共産法という法律もあると聞いています。
またパラン・プラチャラート党という新党が、プラユット首相に顧問就任の要請をしているようです。
周知の通り、プラユット軍事暫定首相は政治家ではありませんので、現在の法律ではプラユット氏は
選挙に立候補できないことになっています。しかし、政党に属することは問題ないですからネ。
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そして昨年4月から施行された新憲法では、首相就任は議員である必要がなくなっており、
プラユット氏の首相続投には、こんな道が開かれていました。 そう、新党を申請したのは、
プラユット氏と軍士官学校でクラスメートだったスチャート元陸軍大佐とのことです。
世間の噂で、同新党はプラユット政権の操り人形的な政党と言われてしまっています。
そんな中、「アナーコット・マイ(新しい未来)」という新党を立ち上げたのが、タイ最大の自動車
部品メーカー、タイ サミット オートパーツの副社長、タナトーン・ジュンルンルアンキット氏 39歳。
タイの人たちは、タイの政治家に このような青年実業家を待っていたんじゃないですかねぇ~
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<タナトーン氏>
ご存知タイは長年、タクシン元首相を支持する勢力と反タクシン派の勢力とで、国を二分した
対立が続いてきました。4年前のクーデター以降は、軍主導による暫定政権が継続されています。
このように既存の政治勢力とは一線を画した新しい人が新たな政党を立ち上げるなんて、しかも
若手の企業経営者です。期待の星として、どのくらい新勢力の支持を広げるのか注目されています。
タナトーン氏は副社長といっても、同社オーナーの御曹司ですから、新党設立もできるんでしょう。
新党のメンバーには、若者向けのウェブサイトの編集者やチュラーロンコン大学講師ら26人が名を
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<マティチョン紙>
連ねています。そう言えば、マティチョンやカオソットなどの新聞を発行するマティチョン
グループもタイ サミットの傘下ですから、これは一大勢力になる可能性はありますねぇ~
先週、国立開発行政研究院が実施した世論調査で、次期首相になって欲しい人として、プラユット
首相が38.6%でトップでしたが、タナトーン氏は6.9%と既に、それなりに注目されています。
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<アピシット元首相>
2位が プアタイ党の次期党首と噂のあるスダラート女史が13.0%、3位が 民主党のアピシット
党首12.2%ですからネ。 新党を立ち上げたばかりのタナトーン氏、結構 いけてます ・・・
タナトーン氏は、青年実業家らしくソーシャルメディアなども多いに活用するでしょうし、
若者から人気が出そうです。来年2月予定の総選挙で、これは一波乱あるやも知れませんヨ。
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「タイでゴルフ友達になりましょ」 のホームページです
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タイの政治は現在は軍事政権の圧力で小康状態ですが、タクシン派(タイ東北部の農民)Vs反タクシン派(バンコクの富裕層・中間層)という国民相互間の分断は続いています。
タナトーン氏の立ち位置はどこなんでしょうか?
タイ・サミットグループと言えば、赤字を垂れ流すノックエアーの株式をオーナー家が49.3%保有しています。
http://www.newsclip.be/article/2018/03/20/35843.html
承知しました、タナトーン氏の主義、主張を見守っていきます。
再度 書いていきますので、これからも宜しくお願いします。
2018年3月29日(木)
私立バンコク大学が18歳以上のタイ人を対象に20―22日に実施した世論調査(回答者1192人)で、政党支持率1位はタクシン元首相派の「プアタイ党」で14.3%(2017年5月調査17.8%)だった。
2位はプアタイのライバル「民主党」で12.2%(同15.6%)、3位はタイ自動車部品大手タイ・サミット・グループ創業一族のタナートン・ジュンルンルアンキット氏(39)らが創設した新党「新しい未来党」で3.9%だった。「わからない、決めていない」は61.3%。