タイは政府･医療･市民が三位一体になっている！

　
　タイの新たなCOVID－19 感染者数（昨日は28人･死者１人）、20人台に抑えられています。

他国が増えおり、タイの累計感染者数は2,700人で 世界52番目と順位も下がってきました。
当初 押さえ込んだと言われたシンガポール（5,251人 世界42番目）の約半分ですからネ。
アジアの優等生です。日本は逆に世界25番（9,231人）と上がり、より心配になってきました。

　
　＜ ここから最新の感染者数と死者数が分かります。＞　

また、タイは感染者の死亡率も約1.7％と世界的に見ても低い水準にあります。これが立派です。
タイ保健省は昨日、男性の死亡率が女性より４倍高い状況にあることを発表しています。現時点の

死亡者数は47人で、男性の死亡率は約2.7％、女性は約0.7％。男性の死亡者が高いのは、やはり
糖尿病（41％）、高血圧（36％）、高脂血症･心臓病･その他（23％）と基礎疾患があったからです。

さて、タイで よく知られている世論調査「ドゥシットポール」が、COVID－19の調査結果を
発表していました。　４月７日～10日まで 全国 2,970 人を 対象に行なった世論調査です。

　

１）感染拡大について
　　非常に強い不安を感じている 51.35％、不安を感 じている 37.95％、
　　心配していない 10.7％。　約９割の人が不安と危機感を持っています。

２）政府への要望事項
　　トップは、感染封じ込み、次が物価安定、検査強化、光熱費・水道代の減額、
　　借金返済猶予の順でした。　入りませんでしたが、治安維持も必要でしょう。

　

３）市民の感染予防策
　　「マスク着用」が最多で「在宅時間を増やす」「人込みを避ける」「手洗いの徹底」
　　「健康維持」と続きました。　これは日本以上のように感じます。

４）感染拡大への政府の対応評価（現政策への信頼度）
　　あまり信頼できない 36.09％、かなり信頼できる 33.07％、まっ たく信頼できない
　　22.66％、非常に信頼できる 8.18％でした。「あまり信頼できない」の36.09％は
　　３カ月分支払う失業給付金のことを言っているのかも知れません。

　
　＜陣頭指揮に立つプラユット首相＞

現時点で新型コロナウイルスの感染者を封じ込められているのは、
政府の強硬な外出禁止令などの施策と、それに従う市民の協力度が
高いことが伺い知れます。そして、何より医療従事者の貢献でしょうネ。

政府は医療従事者が多忙を極めていることから、空軍で軍医を務めていた退役者50人を感染者の
治療などに動員することを決めています。空軍が退役者を再び任務に就かせるのは、今回が初めて

　
　＜再び軍医に就く退官の皆さん、ご苦労様です＞

ですってヨ。一日当たりの感染者数は減少傾向を示しているものの、治療や隔離などで
医療従事者は忙殺されており、退官した軍医に協力を求めることになったといいます。
この辺もタイ政府と日本政府の危機感の違いを感じてしまいます ・・・　　

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