政府の目玉である米買い取り政策は、タイの日本人にも影響が出ていました。 昨日の続きです …
スーパーで売られているタイ産のジャポニカ米は、主に北部・チェンマイやチェンライで栽培されます。
成育には一定の寒暖差が必要とされるジャポニカ米は、熱帯の国・タイでは 産地も限られるようです。
が、このエリアから ジャポニカ米 (コシヒカリやササニシキ) などが収穫・出荷され、大半が首都の
バンコクの市場に向かいます。 北部タイはジャポニカ米の重要な供給地なんですネ。
ましてや、バンコクは日本食店が1,500を 超す空前の日本食ブームが続いています。 ジャポニカ米の
需要が数年前から急増して、日本食店などが 先を 争うようにタイ産のジャポニカ米が使われています。
処がですヨ、今年の2月下旬頃からバンコクのスーパーで、ジャポニカ米の 「品切れ」 を 掲示する
陳列棚が目につくようになりました。 現在は品切れは解決しているようですが、値上がりは続いたり
日本人家庭で食べるお米の品薄に 相当 困惑していたと聞いています ・・・
なぜか? インラック政権が継続するタイ米の 「高値買い上げ政策」 で、昨年から米の市場価格が
急騰し、ジャポニカ米を 作っていた北部タイの農家が、タイ米に種籾を 替える農家が急激に増え、
ジャポニカ米の生産量が一気に減った と … それでスーパーでの値上がりと品薄になったんですネ。
タイの農家は所得が低いんですが、水分や農薬の管理など手間や費用はかかっても、高値で買取って
くれるジャポニカ米は魅力で、需要が高まった数年前から 北部タイの水田では、それまでのタイ米から
ジャポニカ米に栽培品種を 切り替える農家が相次いだといいます。 ですが、それ以上に高値で買い
上げてくれる政府の政策の方が魅力で、また 元に戻ってしまった、というワケですねぇ~
富裕層や中間層が数多く支持する前政権の民主党に対し、現政権の支持基盤は 東北部や北部の
貧困層が多く住む農業地域です。 主要産業は米・キャッサバ等で、貧困対策が急がれる地域です。
これら農家地域に行なっている事実上の国による 「農家優遇策」 は、インラック政権
誕生直後の2011年10月にスタートし、間もなく1年半が経過します。
高値で米を 買い上げることで、支持者の多い農民の収入を 増やし、インラック政権への支持を
更に 強固にすることが狙いとみられ、数千億バーツにのぼる予算が投じられており、各方面から
批判の声があがっていますが ・・・ さて、今後どうなりますか? これも注目ですネ。
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って、コチヒカリのことでしょうか^^
昔、バンコクで見掛けたとき、「パチもん?」って思ったのですが、その後、「タイ人って、“シ”って言えないからかな?」って^^
私は、タイにいる間のコメは基本インディカでよいのですが、やはり寿司だけはジャポニカの方が良いなって思っています。
12日は日経、13日は朝日新聞に大きく掲載されています。
http://www.asahi.com/international/update/0612/TKY201306120488.html
格付け会社「ム―ディ―ズ」がタイ国債の格付けを引き下げるという報道もあり、タイ経済が危うくなってきました。
タイ株式市場は今日も5%の暴落で、ピーク値から20%近い下落となっています。(東京株式市場のスピード調整とは性格が違うようです)
1997年7月のバーツ危機直前の状況と似たような雰囲気になってきました。
タイでは、不動産投機ブーム、建設ブームに見舞われ、一見すると、好況と思われていましたが、近年、ばら撒き政策で財政・経済運営が放埓になってきています。
経常収支も4月は巨額の赤字に転落した模様で、タイバーツの下落に拍車がかかりそうです。
しばらくは タイの経済を 見守っていきましょう。