宗恵の「一期一会」

茶道教室の様子を中心に日々感じたことなどあれこれ綴ります。

為三郎記念館

2008-11-15 12:09:06 | 宗恵の茶の湯日記

 熱田神宮からお次は古川美術館へ。截金・染色・洋画・日本画・陶芸の「女流六人展 現代の王朝絵巻」を開催中。故江里佐代子さんの截金(きりかね)の香合が華やかで素敵でした。

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 一度はワイドショーなどでご覧になったことがあると思いますが、10本の指全てにスゴイ指輪をして、“歩く100億円”こと吉川幸枝さんがオーナーのフレンチ・イタリアン・日本料理のお店が並ぶ「よし川ロード」と呼ばれる通りを通って、本来の目的である分館の為三郎記念館へ向かいました。

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 古川為三郎は1890年、現・一宮市に生まれ1956年に日本ヘラルド映画を創業し約30社からなるヘラルドグループを築き上げました。

 30歳の時、急性肺炎で死亡宣告を受け、火葬場まで運ばれましたが途中に息を吹き返し、すんでのところで生還したという逸話があります。  

 1988年にはアメリカの経済誌『フォーチュン誌』に、“世界最高齢の富豪”として取り上げられ話題を呼びました。

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 103歳で天寿を全うするまで終の棲家として住んでいた邸宅を、市民の憩いの場に、という遺志により1995年に一般に公開されました。

 長寿の秘訣としてお抹茶を嗜み、流派を問わず茶道具をコレクションし、自分の気に入ったお茶碗でお茶を飲んだり、自身の誕生日には茶会を催すなど、季節の移り変わりと日本人に流れる風情の心をお抹茶を通して楽しんでいたそうです。

 今回は美濃を中心に作陶する22人の作家の作品を「茶器103の輝き」として為三郎が生きた年103の数だけ展示し、没後15年を彩っています。それぞれのお部屋に一人の作家の作品で道具組された展示がしてあり、その中にえっ!と思うような方の茶杓やら香合やらお釜などが取り合わせてあり、大変見応えがありました。

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 館内にはお呈茶コーナーがありました。お抹茶と和菓子のセットもありましたが、ガトーショコラとコーヒーのセットをいただきました。

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 このようなお家でのんびりと松風の音を聴きながらお茶を飲み、老後を過ごせたらいいなぁ、と思いました。 

 このあとは金山の駅まで送っていただき、岡崎まで帰るにゃむりんさんとご一緒に名鉄で豊橋に向かいました。楽しい一日をありがとうございました。おしまい。

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