先日のとき青年部茶会の紹介記事で「香煎席」がありました。「香煎席って何ですか?」とコメントいただきましたので少しお話いたします。
とき青年部茶会で香煎席を設けたのは2回目。1回目は3年前でわたしもお手伝いしました。本席に入る前に連客の皆さまとおくつろぎいただく、というお席作りをいたしました。香煎席と言いましても特に決まりはありません。夏でしたので、味噌アイスと柚子酢をお出しいたしました。こちらをご覧になってくださいませ。http://blogs.yahoo.co.jp/soukei0322/10313368.html
お茶事では待合で白湯をいただいてから本席に入るのですが、趣向により白湯でなく香煎をお出しする場合があります。それを大寄せのお茶会に取り入れたのが香煎席ではないでしょうか。
香煎の有名なお店として祇園の「原了郭(はらりょうかく)」があります。ご先祖は赤穂浪士の副首領だった原惣右衛門。祇園花見小路の角から西へ二軒目。以前は古い店構えで趣があって大好きなお店だったのですが、今は近代的なビルに建て替えられて残念・・・。ちょうどタイムリーに淡交社の『なごみ 12月号』の特集として「香煎の楽しみ」があります。そこに原了郭13代目のご主人・原悟さんのお話が載っていました。
香煎とは字のごとく「香り良く、煎じたもの」の意味で「こがし」と呼ばれる麦などを煎ったもののほか、山椒などの香辛料をお湯に入れたものの総称だそうです。
その他、興味深く面白い記事が載っていますので、続きは是非『なごみ 12月号』をご覧になってください(決して淡交社の回し者ではございません・笑)。