二年とちょっと。
たぶん、ちょうどいい。
いろんなためいきさんのCD「聴こえてきたこと」が生まれたのは、2016年10月。
絵描きの近藤晃美さんの展覧会にあわせて制作されました
.
.
（あ、そうだそうだ。このCDは近藤さんがジャケット画を
描いているのではなくて近藤さんの絵を観た、いろんなためいきさんが音楽を作った、というCDなのです。
なので、for Terumi Kondo なのです。絵が先に生まれて、音楽が生まれました。念のため。）
.
.
2019年1月。
CDをリニューアルしました。
ジャケットの仕様が変わったり、CD-Rからプレスになったり、いろいろありますが
個人的に一番大きな変化は、いろんなためいきさんが曲について言葉が書いてくれたこと。
二年前に初めて聴いた音楽たち。
二年後のいま、ためいきさんの言葉を読む。噛みしめる。
そうか、そうだったのかーとか、そんなこと思っていたのか、とか。
そんな気分もあるけど、なんだろう、、、すごくよい。
解説ともちょっと違う、印象のような、記憶のようなものが言葉を介してふわふわと漂っている。
ぼくらと、いろんなためいきさんが、近藤さんの絵に惹かれてこのCDを作ることになったこと。
展覧会中、ずーっと何度も聴いていたこと。
展覧会が終わって一年間くらい敢えて聴かないようにしていたこと。
一年ぶりに聴いたら「最高だな」と思ったこと。
たくさんの記憶が蘇る。
同じく二年前に、近藤さんたちと一緒に作った本「円い草」が無性に見たくなってしまって久しぶりに見る。
そこには、すばらしいものたちがきらきらと詰まっていて他人事のように感動する。
いろんなことがうまーく繋がってちょうどいい丸になったような。
二年経つと、不思議なものであの頃の自分とか、生まれた温度とか
いろんなことに少しだけ距離が出来ていて
あんなに近かったものたちがぼんやりとして、すこし遠くに見える。
二年前に ためいきさんが言葉を付けてくれていたらいまとは印象が違ったと思う。
いまだから、たぶん、ちょうどいい。
偉大な絵描きと、偉大な音楽家に出会えてこれらのものたちを残すことができて
本当によかった。
.
.
.
10年以上続いた、はっぴいえんどに代わりこの音楽が店内で流れてます。
なんかすごいことのような気もするけど、
気分的には、はっぴいえんどのときと同じ感覚でもあるので
自分にとっては、はっぴいえんどなのかもしれない。
意味がわからない。
《 通販と試聴も可能です 》
[通販]いろんなためいき「聴こえてきたこと」新装版
http://rusuban.ocnk.net/product/8495
[試聴] ちょっとだけ聴くことができます
いろんなためいき「いつもいつかのこわれたじかん」 ※「聴こえてきたこと」収録曲
