絵本の古本屋 【えほんやるすばんばんするかいしゃ】

営業時間:14時~20時
定休日:火曜、水曜
電話/FAX:03-5378-2204

【 オンラインショップ|送料改定のお知らせ 】

2017-10-27 | ● ネット販売のこと
いつもご利用頂きありがとうございます。

唐突なお知らせで恐縮ではございますが
この度、配送をお願いしている郵便局の料金改定に伴い
2017年11月1日(水)より、オンラインショップの送料改定を実施させて頂くこととなりました。

今月に入り郵便局の方から料金値上げの通達があり
相談と調整をしてまいりましたが、
値上げは避けられないという判断に至りました。
(100円の値上げとなります)
これまでの料金体系が維持できたのも、
郵便局の方々が親身になって考えて下さったおかげでした。
これまでのことに感謝しつつ、
これからも郵便局の方々にお世話になりたいと思っています。

と言いましても、結果的にご利用頂くお客さまにはご負担をお掛けすることになり
大変心苦しく思っております。申し訳ございません。
そして、このお知らせもギリギリになってしまい申し訳ございません。
誠に勝手ではございますが、何卒ご理解頂けると幸いです。


お店自体は、特に変わらず細々とやっていくつもりですので
これからもどうぞよろしくお願い致します。


店主

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2017年11月1日(水)深夜0:00以降に
ご注文頂く商品の配送料は以下の通りとさせていただきます。
※これまでの送料から100円の値上げとなります。


■ 送料(全国一律 / ゆうメール) ■

1冊(点) : 200円 ※改定前:100円
2冊(点) : 300円 ※改定前:200円
3冊(点)以上 : 400円 ※改定前:300円

◎5000円以上お買い上げの場合 : 送料無料 ※変更なし

《補足》
・発送方法は、基本的に郵便局の「ゆうメール」です。
「ゆうメール」はお届けの日時指定はできません。 (追跡番号なし、補償なし)

・日時指定をご希望の場合、「ゆうパック」をご指定下さい。(追跡番号あり、補償あり)
送料を後ほどメールでお知らせ致します。(500円~1300円)

・厚みなどの関係で「ゆうメール」で送ることができない場合、
「ゆうパック」もしくはその他の発送方法 でお送り致します。

・ポストカードやバッジなどの雑貨も、書籍と同じ送料です。
(例:2点の場合、送料は300円) 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

上記のように変更となりますので、どうぞよろしくお願いします。
何かご不明な点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。








10/20(金)~11/12(日) 花松あゆみさんの個展「voyage」を1階ギャラリーで開催いたします。

2017-10-18 | ●展示のお知らせ


10/20(金)~11/12(日)まで、
花松あゆみさんの個展「VOYAGE」を1階ギャラリーで開催いたします。

当店で個展を開催して頂くのは、昨年に11月に続いて二回目。
またごいっしょできて、本当にうれしいです。


そして今回は、展示のタイトルでもある「voyage」という本をいっしょにつくっています。
(新作本「VOYAGE」 http://rusuban.ocnk.net/product/8872

ゴム版画で描かれる、クマたちの船旅。

ゆらり ゆらりと どこを旅してきたのでしょう


どんな本になるでしょう、おたのしみに。



花松さんがイラストを担当された「月のこよみ」(誠文堂新光社)
「働きたくないイタチと言葉がわかるロボット」(著:川添愛/朝日出版社)も、
店頭に並べようと思っています。
どちらも、花松さんのイラスト満載で、持っているのが嬉しくなる本です。


花松さんのうみだす、絵と、絵のまわりにあるもの。
ぜひ、ゆっくりと見にいらして下さいね。
お待ちしております!



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花松あゆみ個展「VOYAGE」
2017年10/20(金)~11/12(日)

会場:えほんやるすばんばんするかいしゃ1階
〒166-0003 東京都杉並区高円寺南3-44-18
(2階:古絵本屋/1階:ギャラリー)
電話:03-5378-2204
営業: 14時~20時 
定休:水曜
(JR高円寺駅・徒歩6分、メトロ新高円寺駅・徒歩12分)
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「チェコを綴じる 印刷と紙」、無事終了致しました。

2017-10-17 | ●思うこと



あれこれ書く前にまず、
今回のために数々の素晴らしいチェコの絵本を
選んで下さったチェドックさんに心から感謝します。
「こんな感じの印刷の絵本を~」という漠然としたお願いを
軽やかに引き受けて下さってとてもとてもありがたかったです。
こんなことは、チェドックさんにしかできないことだと改めて思いました。
どれも想像をはるかに超えるようなワクワクする本ばかりで
ものすごく楽しかったです。
 
実は、チェドックさんとチェコのイベントを初めて開催したのは2008年。
今年で10年目。回数としては7回目。
もう、本当にありがたい。
感謝してもしきれません。
 
 
振り返ると、これまでの過去6回は微調整こそあるものの、基本的には
チェコの絵本たちが持っている元々の魅力みたいなものと
チェドックさんの懐の深さに頼ってやってきたという感じがします。
今もそのやり方が好きですし、
正直、これからもあまり余計なことはしたくありません。
ただ、なんとなくの感覚なんですが
今回はいつもより一歩踏み込んだ方がいいかもしれない
という気がしてしまいました。
それはどうしてなのか、正確なところはわかりません。
おそらく、自分自身のこと。世の中の流れ。時間の流れ。
いろんなものやことが古くなっていくこと。
そんなところの何かが、ぐるぐるとしてしまったのだと思います。
 
この10年で、世の中も身の回りも、絵本を取り巻く世界も、
自分のお店も、変わっていないつもりの自分自身までもが
きっと大きく変化しているはずで
今という時間のことを考えることがあります。
 
「古い」「新しい」、とはいったい何なのか。
今日発売されたばかりの新しい本も
10年後には10年前の古い本になる。
50年前の古い本も、10年後には60年前の古い本になる。
 
今日発売されたばかりの本の鮮度。
50年前の本を、今日初めて見たという鮮度。
どっちも、新しい。
 
でも、鮮度による感動は「見た」瞬間から何かが古くなる。
 
どうしてだかわからないけど、今回のイベントでは
その本の持っている魅力を鮮度として扱わない方がいいような
そんな気がしました。
 
10年以上、チェコの本を見てきて惹かれてきたもの。
ぼくにとってそれは、「印刷と紙」でした。
ここはきっと変わらない。鮮度ではなく惹かれ続けるもの。
 
今の技術にしかできないこと、古い技術にしかできなかったこと。
今の自分にしかできないこと、昔の自分にしかできなかったこと。
 
それぞれにそれぞれのよさがあるわけだけど、
変わらないものもあって、それが浮き彫りになるのは
案外時間がかかるものなのかもしれない、と思いました。
今の自分と、昔の自分が協力してやれそうなことを探したら
今回のそんなところに落ち着きました。
 
と、ここまで書いてあれなんですが
上に書いたようなことは正直うまくできませんでした。
結局、今回もチェコの絵本の魅力と
チェドックさんの凄さや懐の深さに頼りっぱなしでした。
いつもお世話になりっぱなしじゃあいけないと思ったものの
自分の表現力のなさが見事に出てしまいました。
あと、勇気。みたいなもの、かなあ。
でもまあ、チェコの絵本の素晴らしさは変わらないし
自分がどうあがいてもそこにはなんの影響もないので
そういうことがわかったのも面白かったです。
 
きっと、こういうことを自然体でやれれば良いのですが、
自分の場合、自然体だとだらだらしているだけなので
なにも生まれません。
自然体でいろんなことが生まれてくれると
いろいろ助かるのですが、、。ほんとに。
 
そんなわけで、「印刷と紙」というのは
チェコにの絵本に限らず、絵本の魅力の一つだと思っています。
これからもじっくり考えたり何かを試していきたいと思います。
 
約一ヶ月、たくさんの方が絵本をじっくり見て下さって
本当にうれしかったです。
真ん中のテーブルで一緒に話したり考えて下さった方々、
とてもとても楽しかったです。
皆々様、本当に本当にありがとうございました。
 
イベントは終わってしまいましたが、
浅草のチェドックさんには、チェコの絵本がたくさんあります。
イベントで心残りのある方や、都合の合わなかった方々、
ぜひぜひ、行ってみてください。きっと、圧倒されます。
※HP http://www.cedok.org/
 
ではでは、これにて失礼します。
ありがとうございました。
 
 
店主

本日、最終日です。/「チェコを綴じる 印刷と紙」

2017-10-15 | ●展示のお知らせ
さて、本日最終日です。

長めに会期をとったつもりですが、やっぱりあっという間。
ずらりと並べるのが今日で終わりと思うとさみしいので、最後に数冊だけ、紹介させてください。





猫とおんなのこの、このかんじ。妙な違和感を感じますが、かわいいからゆるします。







四角いマス目におさめられたページがあると思えば、大きな絵もあったり。
わりとページ数もあり、イラストもたくさん。淡々と独自の雰囲気を貫き通しています。

なんだか、ほうっておけない絵本です。







「Trnky brnky na ty hrnky」1964年 ミルコ・ハナーク画







チェコでも何度も重版されている作品ですが、こちらは初版のもの。
色が深く、直接描かれているような錯覚さえ、覚えます。
どのページも素晴らしいイラスト満載で、めくるのが楽しくなる本。

ハナークの作品は、個人的にも大好きで、この他にも今回たくさんチェドックさんに用意して頂きました。









「Jozko Mrkvicka Spac」1972年 ミロスラフ・ツィパール画













ノートにざくざくと描いていったような、手描きの文字とペンのタッチがかっこいいのです。
表紙の印象とは、だいぶ違うかもしれません。

ピンク、緑、青、黒の4色(これらの色味が絶妙で、素晴らしい)で構成された一冊。
これ、ぜひ見てほしいなぁと思う本です。
適当に描いていったような感じだけど、緊張感があるというか、素晴らしいデザイン。


本日最終日も、14時から20時までオープンしています。
なかなかこの冊数のチェコ絵本を一度に並べることはないので、ぜひ見にいらして下さいね。

お待ちしております。





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「チェコを綴じる 印刷と紙」
2017年9/18(月)~10/15(日)

協力:チェドックザッカストア浅草

 
会場:えほんやるすばんばんするかいしゃ1階
〒166-0003 東京都杉並区高円寺南3-44-18
(2階:古絵本屋/1階:ギャラリー)
電話:03-5378-2204
営業: 14時~20時 
定休:水曜
(JR高円寺駅・徒歩6分、メトロ新高円寺駅・徒歩12分)
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印刷の色/「チェコを綴じる 印刷と紙」

2017-10-13 | ●展示のお知らせ
暑くなったり、寒くなったりで秋らしい日々です。
いよいよ、「チェコを綴じる 印刷と紙」 も残り3日間となりました!


少しずつですが、また絵本を紹介していきたいと思います。



「Jak vejce potkalo strejce」1964年 ヴァーツラフ・シヴコ画



表紙、タイトルページともに文字の装飾がすごく素敵。



おじさんのコートやベストの色と模様の雰囲気がすごく良いのです。
素材の立体感を感じる印刷。



遠くから見ると、ただの黄色い背景のようですが、、



近くで見ると、こんな模様になっています。
こういう壁紙ってことでしょうか。黄色と白で繊細な模様が描かれていて、溜息がでます。



こちらも同じ画家の作品です。



「Jak zviratka od lesa sla na pana Korbesa」1963年 ヴァーツラフ・シヴコ画







先ほどの絵本同様、本当に美しい印刷で、まぶしいほどの色鮮やかさ。
色の重なりも、あらたな色がうまれてさらに表情豊かになっています。

2つのヴァーツラフ・シヴコの作品は、わりと大きめなので、
印刷の素晴らしさと、大胆かつ繊細なイラストを大きな画面で堪能できます。







「Jan Neruda detem」1962年 オタ・ヤネチェク画







大好きな、ヤネチェクの作品。
今回、チェドックさんが古い時代のヤネチェクをいろいろ持ってきて下さっていて嬉しいです。
夕暮れや儚さが似合う、ちょっとせつない雰囲気が良いなぁって感じます。

おじいさんの表情も、なんだかぐっとくる。





「JAK SEL BROUSEK NA VANDR」1961年 ヤン・クビーチェク画

いい表紙。 ほれぼれしてしまいます。





カラフルなかわいい港町。



見返しも、表紙ともにグラフィカルな柄が良いです。 
全体的にクビーチェクならではの、明るい雰囲気が漂う一冊。

しかしこの丸い登場人物?は何なんだろう、、ともう一度最初からよーく見てみると、、




包丁を自分で研いでいる、、、
ということは、研ぎ石が主人公??
そんなことってあるのか、、。 研ぎ石じゃないのかな? 
いや、でもこの様子は、、、きっとそうなのかなぁ。

研ぎ石が主人公になっている絵本があるとは、思いもよらなかったです。
ストーリーは何となく絵を追っているとわかる気がするのですが、
そもそもなぜこの子が主人公なのかが気になるところです。



まだまだ、見たことのない絵本、知らない絵本ってたーっくさんあるんだなぁって日々思います。
知っている作家の本も、「印刷」という視点でみるとまた違って見えたり。
見たことのある本も、あらたな印象に変わったりするので面白い。



今日からぐっと寒くなるようです。
あたたかくして、いらして下さいね。最終日まで、お待ちしております。




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「チェコを綴じる 印刷と紙」
2017年9/18(月)~10/15(日)

協力:チェドックザッカストア浅草

 
会場:えほんやるすばんばんするかいしゃ1階
〒166-0003 東京都杉並区高円寺南3-44-18
(2階:古絵本屋/1階:ギャラリー)
電話:03-5378-2204
営業: 14時~20時 
定休:水曜
(JR高円寺駅・徒歩6分、メトロ新高円寺駅・徒歩12分)
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10/17(火)は、臨時休業致します。

2017-10-13 | ● お知らせ
ギリギリのお知らせになってしまいましたが、
10/17(火)は、臨時休業とさせていただきます。

こちらの都合で申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願い致します。




◎営業時間 14:00~20:00 / 水曜定休


絵本の紹介/「チェコを綴じる 印刷と紙」

2017-10-10 | ●展示のお知らせ
「チェコを綴じる 印刷と紙」では、紹介したい本がたくさんあるので
久しぶりに、ブログでちょこちょこ紹介していこうと思います。


最近、月の絵本がよく目に留まるので、追加で届いたこの絵本から。


「Dasenka a Pumprlik」1967年 ラデク・ピラシュ画


めくってすぐに現れるこの見返し。



つみきの世界であそんでいるようにも見えます。



赤、黄色、黒の3色の世界で、絵本の中ををひょいひょい軽やかに遊びまわる子どもたち。
建物や、植物や、太陽や雲も、どこか自由な佇まい。



限られた色数ですが、3色とも濃いインキが紙にのっていて絵が立体的に感じます。





「RADOST」1946年 Miloslav Troup画







草原の部分が、よーく見るとちょっとマーブルっぽくなっています。






前回、ブログに載せたトゥルンカの「Dvanact pohadek」という本に似たような印刷の風合いです。
やわらかで、ぼやっとにじんでいるような雰囲気の印刷。 
この質感、このあたりの時代ならではのものなのかもしれません。






「Barevne hricky」1971年 Jiri Janecek画







真四角で、小さめのボードブック。
ふかふかとしたぬくもりのある手触りで、なんだか安心感があります。
しっとりとした、淡い色味がどこか秋っぽい。
黒や紺の暗い色の暗さが際立ってきれいです。
「黒」がしっかり黒いって、一見目立たないけれど大きな違いになる気がします。







「POBEJTKY ZA KAMNY I NA SLUNÍČKU」1965年 ボフミル・クラートキー画





黒 + 1色で描かれた、模様のようなふしぎな線のイラスト。
ペタッと押されたハンコのような質感の印刷で、濃い色も薄い色も、インキの色がとびっきりきれいです。
こういう印刷の本、つくってみたいなぁと思う一冊。

当時の印刷の機械や、作家と印刷の関係ってどうなっていたのか本当に気になるところです。
当時を知っている人に話を聞いてみたいなぁと思うのですが、なかなか叶わず。



機会がありましたら浅草のチェドックさんにも、ぜひ足を運んでみてくださいね。
チェコ絵本が作家別にずらりと並んでいますので、
気になる作家さんがいたら、店主の谷岡さんに聞いてみるといいかもしれません。


チェコの絵本、みなさん丁寧に選んで下さって、
大切そうに持って帰って下さるのを見ると、こちらも嬉しくなります。
「チェコを綴じる 印刷と紙」 15日(日)の最終日まで、引き続きお待ちしております。



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「チェコを綴じる 印刷と紙」
2017年9/18(月)~10/15(日)

協力:チェドックザッカストア浅草

 
会場:えほんやるすばんばんするかいしゃ1階
〒166-0003 東京都杉並区高円寺南3-44-18
(2階:古絵本屋/1階:ギャラリー)
電話:03-5378-2204
営業: 14時~20時 
定休:水曜
(JR高円寺駅・徒歩6分、メトロ新高円寺駅・徒歩12分)
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印刷の違い/「チェコを綴じる 印刷と紙」

2017-10-09 | ●展示のお知らせ
今回の1階のチェコ絵本特集のテーマは「印刷と紙」なのです。
といっても、「チェコの印刷と紙」と言った方が正しいかもしれません。

チェコの絵本っていろーんな作家さんがいて、可愛いイラストや、
ぐっと面白いグラフィックデザインのものがあったり、、いつ見ても新鮮な驚きや発見がありました。

でも、チェコの絵本を手に取ると、不思議な懐かしさや、あたたかみを感じることが多く、
なんでだろう、、と思っていたのですが、それはもしかしたら
「紙」と「印刷」の存在が大きいかもしれないな、と思ったのです。



今回、一階のギャラリーの真ん中にはこんなかんじで二冊の本を広げています。




これらは、同じ作品の、チェコで出版されたものと、日本で翻訳出版されたもの。
「印刷の違い」を見るのにわかりやすいかなぁ、と思って並べています。
※あくまでも一例ですが。


イジー・トゥルンカ 「Pohadka O Kvetusce A Jeji Zahradce」1956年発行 印刷:チェコ

こちらは、黄色っぽく、ざらっとした紙の触り心地。
じわぁっと沁み込んだような、ぼやぁっとした独特の印刷。よく見ると、ちょっとズレていたりもします。


イジー・トゥルンカ 「花むすめのうた」1995年10刷発行 印刷:日本

こちらは白っぽく、触るとすべすべとした感じ。破れにくそうです。
細部まで繊細な線が見ることができて、描かれた線が細いところまで、見えやすいかもしれません。



こんなかんじで、印象が違うページや、一部イラストもレイアウトや色が変更されていたり。
同時に見ると、ちょっとおもしろいかもしれません。

見て下さる方の好みもありますし、
どちらがいいとか、わるいとかではなく、
ただただ「違う」って面白いなぁと個人的には思ったり。
来て下さる方みなさんそれぞれの感想が聞けて、面白いです。



トゥルンカの他の作品も、素晴らしい印刷のものをたくさん用意して下さいました。






イジー・トゥルンカ「Dvanact pohadek」1948年
なんとも表現し難い質感で、どんな風に元の絵が描かれてたのがよくわかりません。
深い秋のような色合いが、幻想的に感じます。





イジー・トゥルンカ「Rikejte si se mnou」1948年
「こえにだしてよみましょう」というタイトルで翻訳もされています。
鮮やかな色が素晴らしい発色。黒の深みもとても綺麗です。



印刷屋さんからしたら、チェコの古い時代の印刷は、
「ズレてる!」とか、「インクが裏に沁みちゃってる!」とか
いろいろ突っ込みどころが多いかもしれません。

でもチェコの絵本を見ていると、古い映画を見ているような、
独特の質感や風合い、古い時代の空気を勝手に感じてしまいます。
いつもの日常とは違う、その時代の物語のなかにするすると入ってしまうような感覚というか。
いつの間にか、引き込まれてしまっている自分がいます。



同じチェコの印刷でも、年代によって印刷が変わるものも。(ときにはイラストの差し替えもあり)









こちらも、同じアドルフ・ザーブランスキーの作品ですが、色味や線が若干違うように見えます。
写真だとなかなか上手く撮れず、わかりにくいかもしれません。
どの本も、実物を手にとって見て頂ければ、嬉しいなぁと思います。




今回、チェコ絵本のイベントをお願いする際に、このチェコの独特の印刷の風合いが好きで、と
チェドックの店主・谷岡さんにお話をしたら、
「それだったらこのくらいの時代かな、、」とか、
「同じ作品だけど、この版は色味が全然違うよ」とか、
「こんなのもあるよ」とか、、、(本当は全て関西弁で)
いろいろ見せて下さり、今回の「印刷」をテーマに本を選んで下さいました。

ご用意して下さった本たちが、本当に本当に素晴らしくて、
あらためてチェドックさんの凄さを感じました。
谷岡さん、本当にすごいです。
チェコの古本屋さんよりチェコ絵本揃えてるんじゃないでしょうか、、。


「チェコを綴じる 印刷と紙」 は10/15(日)まで。
紹介したい本がありすぎて、追いつきませんが、twitterinstagramでも少しずつ紹介していきます。
もうちょっとブログも更新したいな。

よかったら、ぜひ実物を見にいらして下さいね。



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「チェコを綴じる 印刷と紙」
2017年9/18(月)~10/15(日)

協力:チェドックザッカストア浅草

 
会場:えほんやるすばんばんするかいしゃ1階
〒166-0003 東京都杉並区高円寺南3-44-18
(2階:古絵本屋/1階:ギャラリー)
電話:03-5378-2204
営業: 14時~20時 
定休:水曜
(JR高円寺駅・徒歩6分、メトロ新高円寺駅・徒歩12分)
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《「抽選販売」のながれについて》

2017-10-02 | ●展示のお知らせ


《「抽選販売」のながれについて》

何件か抽選販売についてお問い合わせがありましたので、
こちらをご参照下さいますと幸いです。
古い本は、一冊販売してしまうと、もうしばらく目にできないものもたくさんあります。
できればたくさんの方に見て頂ける機会を増やしたいな、という思いと、
できるだけ公平にしたい、ということもあり、一部こういった形式を取っています。

ちなみに今回のチェコ絵本は、「印刷」がテーマなこともあり、
この本の印刷良いなぁ、というものを中心に選んでいます。 

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抽選販売の棚の本は、イベントの会期中ずっとご覧頂けます。
(これら以外の本は即売なので、当日お持ち帰り頂けます。)
抽選販売の中から購入希望の本がありましたら、「抽選用紙」に記入して頂きます。
 

10回分のジャンケンを記入し、購入希望者がかぶった場合、ジャンケンで勝敗を決めます。
10回のうち何回勝ったかではなく、一回戦で勝ちの場合、それで勝負が決まります。
あいこの場合、二回戦、三回戦、、と進んでいきます。
もしも10回ともあいこの場合、一番先にお申込み頂いた方が勝ちとなります。
 

イベント終了後に、当店が抽選を行いますので、結果をご連絡いたします。
当たりの方は、本をお引き取り&お支払いに来て頂きます。
 

※抽選当選後のキャンセルは一切受け付けておりませんので、ご了承ください。
※基本的には店頭で受け付けておりますが、ご遠方の方は、ご相談ください。


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「チェコを綴じる 印刷と紙」
2017年9/18(月)~10/15(日)

協力:チェドックザッカストア浅草

 
会場:えほんやるすばんばんするかいしゃ1階
〒166-0003 東京都杉並区高円寺南3-44-18
(2階:古絵本屋/1階:ギャラリー)
電話:03-5378-2204
営業: 14時~20時 
定休:水曜
(JR高円寺駅・徒歩6分、メトロ新高円寺駅・徒歩12分)
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