チェコの絵本展、2日目です。数えてみたら、300冊以上ありました。圧巻。
自分でもいくつかほしい本があって、さっそく刺激を受けています。
ところで。
気付けば8年ぶりとなるこのイベントですが、自分の心持ちが以前と
大きく変わっていることに驚いています。
以前は興味のある人に向けてやっていた気がしていて、そのうえで
馴染みのない人にも見て頂けたらうれしい、という姿勢だったような。
もちろん、誰にでも見てほしいわけですが。
なんとなくの方向性としてそんな風に思っていた気がします。
今回はそれがやや逆転していて、チェコの絵本に馴染みのない人に
観てほしい、という気持ちが強いです。もう少し正確に表現するならば
「知識や技術(言語の問題)をあまり気にしないで体感してほしい」
という感じ。
自分の場合、チェコの絵本に限らず洋書の絵本全般に興味があるのですが、
なぜ惹かれるのかは、二十年以上接してきても言語化できません。
反射的な部分(感動みたいなもの)は明確にあるのですが、
説明は本当にできません。
洋書といっても様々で、国によって背景にある文化や時代や技術が
違ったりで自然と特色が出ます。これもおもしろい。
作家単位のおもしろさもあるけど、それ以上にここがおもしろい。
で、チェコ。個人的に惹かれ続けているのが「印刷と紙」。
これが何を意味するのか、わかりません。
ただ、わからないなりに「絵本」というものを探っていくうえで
とても重要で興味深い部分だと思っています。
作り手との距離や温度にフィルターをかけて切り離し
独立したものになっているのが非常に面白いと感じています。
これが自然と発生してしまった現象なのか人為的なものなのかは
わかりません。そもそもぼくの勝手な解釈にすぎないのかもしれません。
絵本に興味がある人でも、洋書に馴染みがない人や受け取り方が
わからない人もいると思います(ぼくも未だにわかりません)。
おそらく「読めないから」だと想像しますが「感じる」部分を
意識して受け入れてみるのも面白いのではないかと思ってます。
微妙に違うけど、動物と接するときのようなコミュニケーションというか。
こんなこと書いていいのかわからないけど、「買う」「買わない」は
この際どっちでもいいのでこの機会に体感して頂けたらいいなと思ってます。
あと、なんでも聞いて頂けたら嬉しいです。
量が多いので一度では見切れないと思うので、ぜひ何度も足を運んで頂けたらと思います。
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定休|火・水
時間|14:00-20:00
会場|えほんやるすばんばんするかいしゃ
住所|166-0003 東京都杉並区高円寺南3-44-18
最寄|JR高円寺駅6分 / メトロ新高円寺駅12分
企画・協力|ハーチェク @hacek_jp
