今回の1階のチェコ絵本特集のテーマは「印刷と紙」なのです。
といっても、「チェコの印刷と紙」と言った方が正しいかもしれません。
チェコの絵本っていろーんな作家さんがいて、可愛いイラストや、
ぐっと面白いグラフィックデザインのものがあったり、、いつ見ても新鮮な驚きや発見がありました。
でも、チェコの絵本を手に取ると、不思議な懐かしさや、あたたかみを感じることが多く、
なんでだろう、、と思っていたのですが、それはもしかしたら
「紙」と「印刷」の存在が大きいかもしれないな、と思ったのです。
今回、一階のギャラリーの真ん中にはこんなかんじで二冊の本を広げています。

これらは、同じ作品の、チェコで出版されたものと、日本で翻訳出版されたもの。
「印刷の違い」を見るのにわかりやすいかなぁ、と思って並べています。
※あくまでも一例ですが。

イジー・トゥルンカ 「Pohadka O Kvetusce A Jeji Zahradce」1956年発行 印刷:チェコ
こちらは、黄色っぽく、ざらっとした紙の触り心地。
じわぁっと沁み込んだような、ぼやぁっとした独特の印刷。よく見ると、ちょっとズレていたりもします。

イジー・トゥルンカ 「花むすめのうた」1995年10刷発行 印刷:日本
こちらは白っぽく、触るとすべすべとした感じ。破れにくそうです。
細部まで繊細な線が見ることができて、描かれた線が細いところまで、見えやすいかもしれません。

こんなかんじで、印象が違うページや、一部イラストもレイアウトや色が変更されていたり。
同時に見ると、ちょっとおもしろいかもしれません。
見て下さる方の好みもありますし、
どちらがいいとか、わるいとかではなく、
ただただ「違う」って面白いなぁと個人的には思ったり。
来て下さる方みなさんそれぞれの感想が聞けて、面白いです。
トゥルンカの他の作品も、素晴らしい印刷のものをたくさん用意して下さいました。



イジー・トゥルンカ「Dvanact pohadek」1948年
なんとも表現し難い質感で、どんな風に元の絵が描かれてたのがよくわかりません。
深い秋のような色合いが、幻想的に感じます。


イジー・トゥルンカ「Rikejte si se mnou」1948年
「こえにだしてよみましょう」というタイトルで翻訳もされています。
鮮やかな色が素晴らしい発色。黒の深みもとても綺麗です。
印刷屋さんからしたら、チェコの古い時代の印刷は、
「ズレてる!」とか、「インクが裏に沁みちゃってる!」とか
いろいろ突っ込みどころが多いかもしれません。
でもチェコの絵本を見ていると、古い映画を見ているような、
独特の質感や風合い、古い時代の空気を勝手に感じてしまいます。
いつもの日常とは違う、その時代の物語のなかにするすると入ってしまうような感覚というか。
いつの間にか、引き込まれてしまっている自分がいます。
同じチェコの印刷でも、年代によって印刷が変わるものも。(ときにはイラストの差し替えもあり)




こちらも、同じアドルフ・ザーブランスキーの作品ですが、色味や線が若干違うように見えます。
写真だとなかなか上手く撮れず、わかりにくいかもしれません。
どの本も、実物を手にとって見て頂ければ、嬉しいなぁと思います。
今回、チェコ絵本のイベントをお願いする際に、このチェコの独特の印刷の風合いが好きで、と
チェドックの店主・谷岡さんにお話をしたら、
「それだったらこのくらいの時代かな、、」とか、
「同じ作品だけど、この版は色味が全然違うよ」とか、
「こんなのもあるよ」とか、、、(本当は全て関西弁で)
いろいろ見せて下さり、今回の「印刷」をテーマに本を選んで下さいました。
ご用意して下さった本たちが、本当に本当に素晴らしくて、
あらためてチェドックさんの凄さを感じました。
谷岡さん、本当にすごいです。
チェコの古本屋さんよりチェコ絵本揃えてるんじゃないでしょうか、、。
「チェコを綴じる 印刷と紙」 は10/15(日)まで。
紹介したい本がありすぎて、追いつきませんが、twitterやinstagramでも少しずつ紹介していきます。
もうちょっとブログも更新したいな。
よかったら、ぜひ実物を見にいらして下さいね。
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「チェコを綴じる 印刷と紙」
2017年9/18(月)~10/15(日)
協力:チェドックザッカストア浅草
会場:えほんやるすばんばんするかいしゃ1階
〒166-0003 東京都杉並区高円寺南3-44-18
(2階:古絵本屋/1階:ギャラリー)
電話:03-5378-2204
営業: 14時~20時
定休:水曜
(JR高円寺駅・徒歩6分、メトロ新高円寺駅・徒歩12分)
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といっても、「チェコの印刷と紙」と言った方が正しいかもしれません。
チェコの絵本っていろーんな作家さんがいて、可愛いイラストや、
ぐっと面白いグラフィックデザインのものがあったり、、いつ見ても新鮮な驚きや発見がありました。
でも、チェコの絵本を手に取ると、不思議な懐かしさや、あたたかみを感じることが多く、
なんでだろう、、と思っていたのですが、それはもしかしたら
「紙」と「印刷」の存在が大きいかもしれないな、と思ったのです。
今回、一階のギャラリーの真ん中にはこんなかんじで二冊の本を広げています。

これらは、同じ作品の、チェコで出版されたものと、日本で翻訳出版されたもの。
「印刷の違い」を見るのにわかりやすいかなぁ、と思って並べています。
※あくまでも一例ですが。

イジー・トゥルンカ 「Pohadka O Kvetusce A Jeji Zahradce」1956年発行 印刷:チェコ
こちらは、黄色っぽく、ざらっとした紙の触り心地。
じわぁっと沁み込んだような、ぼやぁっとした独特の印刷。よく見ると、ちょっとズレていたりもします。

イジー・トゥルンカ 「花むすめのうた」1995年10刷発行 印刷:日本
こちらは白っぽく、触るとすべすべとした感じ。破れにくそうです。
細部まで繊細な線が見ることができて、描かれた線が細いところまで、見えやすいかもしれません。

こんなかんじで、印象が違うページや、一部イラストもレイアウトや色が変更されていたり。
同時に見ると、ちょっとおもしろいかもしれません。
見て下さる方の好みもありますし、
どちらがいいとか、わるいとかではなく、
ただただ「違う」って面白いなぁと個人的には思ったり。
来て下さる方みなさんそれぞれの感想が聞けて、面白いです。
トゥルンカの他の作品も、素晴らしい印刷のものをたくさん用意して下さいました。



イジー・トゥルンカ「Dvanact pohadek」1948年
なんとも表現し難い質感で、どんな風に元の絵が描かれてたのがよくわかりません。
深い秋のような色合いが、幻想的に感じます。


イジー・トゥルンカ「Rikejte si se mnou」1948年
「こえにだしてよみましょう」というタイトルで翻訳もされています。
鮮やかな色が素晴らしい発色。黒の深みもとても綺麗です。
印刷屋さんからしたら、チェコの古い時代の印刷は、
「ズレてる!」とか、「インクが裏に沁みちゃってる!」とか
いろいろ突っ込みどころが多いかもしれません。
でもチェコの絵本を見ていると、古い映画を見ているような、
独特の質感や風合い、古い時代の空気を勝手に感じてしまいます。
いつもの日常とは違う、その時代の物語のなかにするすると入ってしまうような感覚というか。
いつの間にか、引き込まれてしまっている自分がいます。
同じチェコの印刷でも、年代によって印刷が変わるものも。(ときにはイラストの差し替えもあり)




こちらも、同じアドルフ・ザーブランスキーの作品ですが、色味や線が若干違うように見えます。
写真だとなかなか上手く撮れず、わかりにくいかもしれません。
どの本も、実物を手にとって見て頂ければ、嬉しいなぁと思います。
今回、チェコ絵本のイベントをお願いする際に、このチェコの独特の印刷の風合いが好きで、と
チェドックの店主・谷岡さんにお話をしたら、
「それだったらこのくらいの時代かな、、」とか、
「同じ作品だけど、この版は色味が全然違うよ」とか、
「こんなのもあるよ」とか、、、(本当は全て関西弁で)
いろいろ見せて下さり、今回の「印刷」をテーマに本を選んで下さいました。
ご用意して下さった本たちが、本当に本当に素晴らしくて、
あらためてチェドックさんの凄さを感じました。
谷岡さん、本当にすごいです。
チェコの古本屋さんよりチェコ絵本揃えてるんじゃないでしょうか、、。
「チェコを綴じる 印刷と紙」 は10/15(日)まで。
紹介したい本がありすぎて、追いつきませんが、twitterやinstagramでも少しずつ紹介していきます。
もうちょっとブログも更新したいな。
よかったら、ぜひ実物を見にいらして下さいね。
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「チェコを綴じる 印刷と紙」
2017年9/18(月)~10/15(日)
協力:チェドックザッカストア浅草
会場:えほんやるすばんばんするかいしゃ1階
〒166-0003 東京都杉並区高円寺南3-44-18
(2階:古絵本屋/1階:ギャラリー)
電話:03-5378-2204
営業: 14時~20時
定休:水曜
(JR高円寺駅・徒歩6分、メトロ新高円寺駅・徒歩12分)
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