きくちちきさんの「どうぶつらぷそでぃ」のこと②
この本について書こうと思うのだけど、どういう順序で書けばいいのか未だにわかりません。
いつもだったらお客さんにいろいろ説明してちょっとずつ頭の中が整理されていくのですが
今回の本についてはあまり聞かれないせいか、うまく整理できてません。
いつもお客さんに頼りすぎてたことを実感しました。
というわけで、ごちゃごちゃしながら進めます。
そもそもこの本は、ちきさんが新しく描き下ろした作品ではありません。
(手に取ってくださった方でどのくらいの人がそれに気付いているのかちょっと知りたい、、)
実は、8年前に当店から出版した本「どうぶつのねいろ」が今回の本の元になっています。
2016年に開催したきくちちきさんの個展で生まれた本です。
ただし、重版やリニューアルではないので、タイトルも変えて新たに出版したのが
今回の「どうぶつらぷそでぃ」です。
で、ここから若干ややこしい話になります。
2016年の個展では本を作る計画も予定もありませんでした。
「どうぶつのねいろ」の本作りは突発的・衝動的で、本の製作期間は、なんと3日間。
後にも先にも、こんなことはしたことがないので異例の本だと思ってます。
どうしてそうなったのかを説明するより
当時のブログを読んで頂いた方がいいと思うので興味のある方はリンク先へぜひ。
https://blog.goo.ne.jp/nabusuraynohe/e/0697e2697a818b1425d75578df05e5ce
読んで頂いた前提で話を進めます。このときの展示が本当におもしろくて
なんらかの形で残せないかと思い、勢いで作ったのが「どうぶつのねいろ」でした。
この本作りができたことは本当によかったのですが、ものすごいスピードで作った分
課題も残りました。主に印刷や撮影など技術面です。
完成品を見ると印刷がどうもボヤッとしている。だいぶ気になる。
シンプルな原因で当時の自分たちの写真撮影の技術(今もそんなに変わらないです)が
いまいちだったわけです。絵も全て売れてしまったので、再度撮り直したりスキャンも
できませんでした。印刷に使えるような画像データではなかったこともあり
初版のみで終わりにして重版はしないことにしました。
それから8年半後に「どうぶつらぷそでぃ」として形を変え新しい本ができるなんて
想像もしてませんでした。「くびがにゅーとのびました」(理論社刊)のおかげです。
次は、その辺の話ですかね。
きくちちきさんの個展「どうぶつらぷそでぃ」は、2/3(月)まで。
14時-20時 / 火・水定休でやってます。
◎きくちちき作「どうぶつらぷそでぃ」
https://rusuban.ocnk.net/product/9818