コスタリカ　自然乾燥ナチュラル精法　～エドガー氏の標高1700ｍでの挑戦～　発売開始しました！

2014年09月09日 22時06分28秒 | サステイナブルコーヒー

今週より、
数量限定
「コスタリカ　自然乾燥ナチュラル精法　～エドガー氏の標高1700ｍでの挑戦～」

っといつもながらに長ったらしい名前で発売を開始しました。

このコーヒーの凄さを実感していただくには
正直飲んでもらうしかありません。

そして、とてもマニアックなお話なのでどこから説明させいていただいたらいいか
迷いながら書いております。

ナチュラル製法とは、
現在、コーヒー業界の中で大変注目を浴びているコーヒーの処理方法です。
国際的なコーヒーの品評会やオークションでナチュラル製法のコーヒーが
風味豊かで、個性的な味わいが評価させて、高値で落札されて注目を浴び
世界で高品質なナチュラル精製のコーヒーの奪い合い？が始まっています。

コーヒーは、コーヒーノキにできる熟した実を収穫して果肉をむいて
処理します。

一般的な高品質な精製方法の基本は、完熟したコーヒーの実を収穫した後は
一刻も早く果肉を取って処理します。

完熟した果実は時間が経つと発酵が始まり、
臭みのある過発酵した味わいがコーヒーに残ってしまいます。
これは、欠点の味として出てしまいます。

適正な表現かわかりませんが
わかりやすく言うと
スーパーのバナナがめっちゃ熟れてきて
黒い点々が出てきて見切り品として半額になったくらいが
一番甘くておいしいと思います。
でも
それを数房買って
風通りの悪いレジ袋にいれて一晩でも置いておくと
中身まで腐ってしまいます。
こうなると過発酵の状態です。

ナチュラル製法は、
完熟したコーヒーの実（果実）を
果肉を付けたまま、自然乾燥させてしまう方法です。
＊今までは、ブラジル、イエメンなどで行われてた方法です。

この方法で適切に処理すると
その果肉の甘い風味がそのまま、
コーヒーの身の内部に染みわたるイメージです。

ただ、この方法はとても高度な乾燥、精製管理を必要とします。
すこしミスがあると、過発酵となってしまって
臭みのある味わいになってしまいます。

しかし、うまく成功するとコーヒーが果実であるということが
実感、体感できるような完熟した果実の甘み風味を感じていただける
クリーンなコーヒーになります。

私がコーヒーの仕事をし始めて
たくさんの原料の検査をする中で
過発酵の味のカップが10カップ中1カップでも出ると
基本的には受け入れできないロットとして再検査をしていました。

臭みのある過発酵となってしまったコーヒーは
絶対に出てはいけない味として教わってきました。

ですので、私の個人的な評価として
ナチュラル精製は、果実風味か過発酵か
キワキワの製法で取扱いには大変慎重に考えていました。

ただ、今回のコスタリカのエドガーさんが中心になって創られた
ナチュラル製法コーヒーは、その過発酵の風味が全く感じられないで
とても果実風味が豊かでクリーンな味に仕上がっていました。

農園者のエドガーさんのある地域は標高1700ｍと高地で
とても冷涼なので、自然乾燥のナチュラルで仕上げることが
大変難しいとされていました。
しかし、より付加価値の高いナチュラル製法に特化することで
地域の生産者の生活向上につなげることを考えて
このナチュラルプロジェクトにトライされています。

完熟豆のみを収穫し、棚での丁寧なネット乾燥（アフリカンベッド）と
欠点豆の除去を徹底的に行い、風味豊かな味わいに仕上げてくださっています。