「異次元」な話。

私のパソコンのＯＳは、未だWindows Vistaである。
個人向けWindows Vistaのサポート期間は、延長されて2017年４月(7は
2020年)。ところが、ブラウザにGoogle Chromeを使っており、Google ChromeのWindows XP/Vistaサポートは、今年の4月で終了だという。

パソコンの買い替え(Windows8.0以上)を考えているが、取り敢えずブラ
ウザを変更しようと、Firefoxを試してみた。今のところ、Google
Chromeよりも動作が安定していて速いし、使い勝手も悪くないようであ
る。もっと早くにこっちにすれば良かった。こういう無料は「異次元」
でありがたい。

今使っているパソコンはヒトから貰ったモノであり、５年位使用してい
る。ＰＣはサポート期限切れの都度、中古を買ったりしているので、５
年も使うと買い替えという調子である。XPとVistaのユーザーは、この
一年内外で、買い替えをするヒトが増えるのではなかろうか。

消費増税前に買い替える、低所得者への３万円給付金がパソコン(しか
も「異次元」の貧乏人は中古しか買わない)に化けるか。先般、新聞へ
の消費税軽減税率の適用が報道されたが、電気・水道・ガスは言うに及
ばず、パソコンとかネット接続料金こそ、新たな生活インフラとして低
率の適用があってしかるべきだろうに、随分イビツ、マスコミ贔屓な
政治決定を平然とするので、庶民としては「異次元」に驚くばかりだ。


また昨日は、「日銀、マイナス金利導入」という報道があり、なんだ
「マイナス金利」とは？　カネを借りたら利息を払うのではなく、借
金すると利子はゼロどころか、利子分のカネは褒美で貰えるのか？
みたいなオカシナ印象だが、こんなで経済の先行きは大丈夫なのか？

「マイナス金利」は金融機関が日銀に預けた資金に利子が付かず、資
金に対して一定の手数料だが「罰則金」を日銀に支払うようなものら
しい。銀行が日銀から資金を下ろして、企業や個人に貸付ることを促
進させたい狙いのようだが、まさに「異次元」珍しい金融政策である。

しかし、いくら市中銀行の尻を叩いても、企業の現金預金は２５０兆
円もあるそうで、どこでもカネはだぶついている。借り手は一体何処
にいるのだろうか。マイナス金利で、つまり報奨金付きで設備投資等
には、カネを貸し出すつもりだろうか？　ただでさえ企業減税してい
る上にである。ならば、カネ(税金)のバラ撒き政策に過ぎない。

経済とは「世界経済」である。物価上昇(デフレ脱却)を一国経済市場
で全うしようにも、数々の国外要因が立ちはだかるものだが、アベノ
ミクスという大規模金融緩和は正しいのだろうか？　国策でバブルが
発生しないか、或いはそれで良いのか、将来に禍根を残しはしないか、
当初から今もって、一国民として大いに気掛かりである。

1930年代、軍事ファシズムの時代、国民は一丸となって戦時体制に突
入した。神国日本という狂信は、鬼畜英米如きに負けるはずがなかっ
たのである。今また、みんなで「異次元」に突っ込めば怖いものなし。
国際経済社会を向こうにして、一億総「異次元」社会の金融幻想で、
ニッポン経済は立て直しなるか？　
しかしコレって、金融ファシズムだったって、後世呼ばれないかな？