続・レパーサ、或いは家族性高コレステロール血症。

私は５年前に急性心筋梗塞に陥り、２度心臓カテーテル治療を受けてい
る。以後３ヶ月に１度地元の大学病院に通い、検査や処方を受けている
が、血液検査ではどうしてもＬＤＬコレステロール値が100以下に下がら
ない。健康な方なら100でも良いが、再発予防の観点から、心カテの患者
の管理値は７０以下なのだそうである。

このレパーサという新薬のことは以前ブログに記したが、今年の１月
２６日に初めて病院でオートミニドーザー(420mg)という自己注射器で
お腹に液体を注入し、２月２３日の定期健診日に血液検査をした処、
なんとＬＤＬが４６にまで下がっていた。私としては奇跡的な数字で
ある。主治医も満足気であった。

レパーサを注射した後も体に異状は何も感じられず、効果的で安心な治
療法だと今の処は思っている。難点は費用が高いことだ。一回の注射28
日分で窓口支払額が14,000円である。これを毎月せねばならないのであ
る。家族性高コレステロール血症は、両親双方からの遺伝型と片親から
の遺伝型があり、両親双方遺伝型だと難病指定となり医療費が安くなる。

だが私の場合は、どうも片親遺伝らしく難病指定が受けられないそうで
ある。初回は病院で注射を受けたので、医療点数が少し高かったのかも
しれない。自宅で冷蔵庫保管したレパーサを自分で注射するようになれ
ば、いくらかは安くなるのかもしれない。

5年間横ばいだったＬＤＬ値が劇的に下がるという、新薬の効果には驚
いた。また昨年6月から始めた、スギ花粉症の舌下療法も良く効いてい
る。これから花粉の飛散が本格化するとどうなのかとも思うが、歳を
取ると医療のお世話になることが増えたが、医療の進歩にも大分お世
話になっている訳で、長生き出来るのは好い事かもしれないが、経済
力の方が心配である。そんな心配や悩みは、私だけのことではないの
だろうけど。