脳辺雑記帖 (Nohhen-zahts)

脳病と心筋梗塞を患っての独り暮し、Rondo-Nth の生活・世相雑記。気まぐれ更新ですが、気長にお付合い下さい。

藤井聡太君。

2018年02月18日 15時55分44秒 | 雑談
確定申告が始まり2月も下旬になるのに、東京地方また雪予報が出ている。
今年は日本海側を中心に大変な大雪だったが、いつも思うが自分は豪雪地
帯には住めないなぁと思う。毎日雪と格闘では生活が「雪」に奪われてし
まい疲れ果ててしまいそうだ。住んでるヒトビトは、慣れるものなのか。

羽生と書いて、将棋界では羽生(はぶ)、スケート界では羽生(はにゅう)と
読む。日本語はややこしいね。私はどっちの羽生よりも、将棋では藤井聡
太が凄いと思う。何と言ってもまだ15歳の中学生である。昨年は公式戦
29連勝の新記録を作り、この度羽生竜王他を破り、史上最年少で六段位
となっている。

私は将棋に詳しくないが、藤井君は五段になって16日後に六段になった
そうで尋常ではない昇段の速さである。将棋や囲碁は別なのかしれないが、
私が知る限り武道の段位制では、五段や六段という高段位は、前段位を取
得して10年以上は経過しないと昇段出来ない仕組みがある。経験年数が
昇段の条件になっていて、実力があっても若輩者に高位を与えない仕来り
がある。

それを考えると、15歳の六段位は異例中の異例に見える。藤井君は淡々と
して驕る処なく、静かで優しそうな風貌であるのも、親しみが湧く。目下
冬季オリンピックでは、スケートの羽生結弦が男子で66年ぶりの五輪連覇
達成だそうで、世間ではこっちの方が大ニュースだが、わたし的には、華
のある羽生結弦よりも、藤井君のもの静かで端正な佇まいが好きである。

将棋界の若き六段位と比較の対象ではないが、フィギュアスケートの四回
転ジャンプというのも、人間業とは思えないものがある。今朝の朝日新聞
・天声人語を参考にさせて貰うと、四回転の滞空時間は0.6、7秒で1秒も
ない間に急速に4回宙を回わり着氷する、わずかな狂いも許されない世界
だという。

同天声人語に依ると、五輪等の氷上ジャンプの歴史は、2回転半が1948
年、3回転になるのが1952年。さらに3回転半になるのに26年かか
り、4回転にはさらに10年(1988年)を要した。理論上5回転までは可能
なのだそうだが、超人だか鳥人の域を競う熾烈さであろう。

陸上100m走で10秒を切ったとき、驚嘆したものだが、将棋・囲碁から
スケート等まで幅広い分野で、人類は身体性や知性を進化させているとい
うことだろうか。いや、それはごく一部の超エリートの世界だけだろうか。
やがてAIには敵わなくなる等々の話もあろうが、勝ち負けを超えた境地
(心)に遊べるのは人間のみだとは思う。


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