＜あんね、昨日は雨だったでしょ、おヒゲは朝ごはんの後、傘をさして床屋さんに出かけたんです。いつも行っている城東町4丁目の『理容タケウチ』さんとこなんだけど、なかなか帰ってこなかったんです。
帰ってきたんで聞いたらさ、床屋さんすませてから雨の路地の写真を撮ってたらしいのね。でも…＞
＜今朝、写真を整理してるから隣りの椅子で寝てたらさ、「あんりゃあ〜」ってでかい声出すのね、どうしたのかなって思ったら、なにも写ってなかったらしいんです。原因不明、たぶん誤操作なんだいね。
そいでね、おヒゲ、ブログのネタがないんです。困ってます。
仕方ないからさ、お花見の時に桃ノ木川の源流で出会った素敵な草花お見せしますね…＞
＜これはムラサキサギゴケ(紫鷺苔)だと思うのよね、すごく良く似たトキワハゼ(常磐黄櫨)ってのもあるけど…、「地面を這うように広がってたくさんの花を咲かせてるがムラサキサギゴケの特徴だよ」って物知りさんから教えてもらってるからさ、きっとムラサキサギゴケだよね＞
＜この小さな花、何処にでもいるってばいるんだけど、いつも見落としちゃうんだいね、小さすぎて。小さいからさ、ノミノツヅリ(蚤の綴)って名前を付けられてるんですって。ハコベの仲間だいね＞
＜オオイヌノフグリの花と比べるとさ、大きさ分かるでしょ、径は2㎜ぐらいかな。同じ仲間でさ、ノミノフスマってのいるんですよ。こういう小さな花見ながらさ、谷川俊太郎さんの『これはのみのぴこ』なんか思い出してさ、
これは のみの ぴこ
これは のみの ぴこの
すんでいる ねこの ごえもん
これは のみの ぴこの
すんでいる ねこの ごえもんの
しっぽ ふんずけた あきらくん
これは のみの ぴこの
すんでいる ねこの ごえもんの
しっぽ ふんずけた あきらくんの
まんがよんでる おかあさん
…………
おヒゲ、ブツブツやってたのよ、きっと。でも途中で分からなくなってさ………＞
＜これはジシバリの花ですよね、タンポポよかかわいいよね…＞
＜小さな花見てたらさ、おヒゲの手にテントウムシが遊びに来たんですって。しばらく指にとまって、うろうろしてからさ、どっかへ飛んでっちゃったらしいですよ＞
＜これはスミレね、スミレもいろいろらしいけど、分かんないんだいね、今度勉強しとくね…
そう言やさ、美登利会のフィナーレの時、元宝塚宙組の遥海おおらさんはさ、『すみれの花の咲くころ』を歌いながら緞帳の前を歩いて登場したんだって。さすがでさ、素敵だったらしいですよ。
すみれの花咲くころ はじめて君を知りぬ
君を思い日ごと夜ごと 悩みしあの日のころ
すみれの花咲くころ 今も心ふるう
ってんだけど、まさかおヒゲは歌わないやいね、爺が歌う歌じゃないもんね…＞
＜そうそう、今朝の上毛新聞にさ、伯母さんとユキ子さんが載ってるのよね、北村社長さんと一緒してさ。
これはさ、美登利会の受付に置かれた募金箱にお客さんが入れてくださった寄付に、入場料売り上げの一部を加えて、10万円を寄付したらしいんです。毎回のことなんだそうですけど。二人はさ、上毛新聞を訪ねたあと、その足で東京までお出かけして、夜遅くに帰ってきたんですよ…
もう一つ新聞記事、これは火曜日の上毛新聞、美登利会のことが載っていました。写真はさ、よしのちゃんの『羽根の禿』、後見しているのはユキ子さんです＞
＜という訳で、ごめんなさいね。おヒゲがダメなんでさ、キキが代わりに手持ちの材料でお話ししました。
タマのことだからさ、あんじゃあないよね…＞
直派若柳流の若柳糸駒ことユキ子でございます。
第74回美登利会にお越しいただいた皆さま、誠にありがとうございます。心より御礼を申し上げます。
来春は75回目の節目を迎えますが、4月8日に開催できますよう既に会場を確保いたしました。これからもしっかり精進いたしますので、引き続きよろしくご贔屓いただきますようお願い申し上げます。
４月９日の第７４回美登利会の舞台の様子はコチラでご覧になれますす。
お稽古場は前橋市城東町四丁目です。詳しくはコチラをご覧ください。