坂野直子の美術批評ダイアリー

美術ジャーナリスト坂野直子(ばんのなおこ)が展覧会、個展を実際に見て批評していきます。

ゴヤ 光と影 企画チケットなど販売開始

2011年09月07日 | 展覧会
今秋の目玉の展覧会の一つである〈プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影〉。ゴヤの代表作「着衣のマハ」が40年ぶりの来日ということで、この作品のモデルは誰だろう?と考察されるところですが、現在のところ実際のモデルや制作目的なども判明されていません。ゴヤを擁護した宰相ゴドイの私室に対となる「裸のマハ」とともに置かれていました。
ゴヤ(1746-1828)はヨーロッパの一大変革期に生き、翻弄される貴族社会の人間像を辛辣な眼で描写しました。
プラド美術館の油彩画、素描など72点に、国立西洋美術館などが所蔵する版画51点を加え、〈光と影〉をキーワードに彼の多面的な画業に迫ります。
・掲載作品「蝶の牡牛(素描帖G)1824-28年。国立プラド美術館蔵。若い頃に目撃した空中での闘牛を回想したデッサンです。
ボルドーに亡命したゴヤはこの時期奇抜なデッサンを数多く残しましたが、その中の1点です。
2006年のオークションで、なんと約3億3千万で落札されたということです。

ゴヤ展の企画チケットの販売やスペイン政府観光局オンラインキャンペーンが始まりました。
詳細は、以下のホームページでご覧下さい。
www.goya2011.com

◆プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影/10月22日~12年1月29日/国立西洋美術館(上野公園)