My Pleiades

私の好きな映画・小説の話、そして日常の出来事

6月から8月に読んだ本

2012年09月09日 13時40分59秒 | 

 この3か月くらいで読んだ本の紹介です。

プリンセス・トヨトミ (文春文庫)
万城目 学
文藝春秋

 『プリンセス・トヨトミ』(文春文庫)、著者:万城目学
ドラマ化された『鹿男あをによし』や映画化された『鴨川ホルモー』の万城目学の小説です。



もちろんこの作品も昨年映画化されました。


 さて、小説ですが、最初は歴史SFな感じかと思ってました。
でも、ま、確かにそうとは言えるかもしれませんが、これは親子の物語。
それも父と息子の物語が軸となっていました。
ラストはじんわり感動。
 そこで、映画版も観てみたのですが、こんなに良いキャスト揃えてるのに何か残念な感じでした。
もちろん大阪城に集まる群衆とかすごい迫力なのですが、
正直イマイチでした。。。


未来いそっぷ (新潮文庫)
星 新一
新潮社

 『未来いそっぷ』(新潮文庫)、著者:星新一
ショートショートの神様と呼ばれている星新一のショートショート集。
まさに現代のイソップ物語。
と言ってもこれが発売されたのは1971年らしいのだが。。。
毒たっぷりな、大人向けなイソップ物語。
1編、1編が本当に短いのに言いたい事がすごく伝わってきます。


木蓮荘綺譚 伊集院大介の不思議な旅 (講談社文庫)
栗本 薫
講談社

 『木蓮荘綺譚 伊集院大介の不思議な旅』(講談社文庫)、著者:栗本薫
亡くなってから3年が経ちました。
これが伊集院大介シリーズ最後の長編ということで発売されました。
このシリーズは所謂ミステリーなので、人の死は当たり前のように出てくるのですが。
この作品、死の色がとても感じられます。
やはり著者の心情等色濃く出ているのでしょうか。。。
読んでてかなり辛くなりました。


ジョーカー・ゲーム (角川文庫)
柳 広司
角川書店(角川グループパブリッシング)

 『ジョーカー・ゲーム』(角川文庫)、著者:柳広司
初めて柳広司作品読みましたが面白い!
短編集っぽくなってて読みやすいのに、内容はとても骨太。
ハードボイルドな世界です。
時は第二次世界大戦中、舞台はスパイ養成学校(通称:D機関)。
もう、これだけでもワクワクします。
これ、難しいかもしれないけど、お金かけてドラマ化して欲しいなぁ。
うまく、2時間でおさめられるなら映画でも良いけど。。。


デンデラ (新潮文庫)
佐藤 友哉
新潮社

 『デンデラ』(新潮文庫)、著者:佐藤友哉
『楢山節考』、いわゆる姥捨山に捨てられた老婆達のその後が描かれた話。
映画館の予告編で観たいと思っていたのだが。。。

結局、観に行けず。

しかし、こんなにハードな話だとは思いませんでした。
それも、熊との死闘に次ぐ、死闘。
そしてパワフルなお婆さん達。
通勤中に読んでて、気持ち悪くなるようなシーンも続出。
これ、映画ではどーなってるんだろう?
気になります。
早くレンタルか何かで観たいものです。