この3か月くらいで読んだ本の紹介です。
プリンセス・トヨトミ (文春文庫) | |
万城目 学 | |
文藝春秋 |
『プリンセス・トヨトミ』(文春文庫)、著者:万城目学
ドラマ化された『鹿男あをによし』や映画化された『鴨川ホルモー』の万城目学の小説です。
もちろんこの作品も昨年映画化されました。
さて、小説ですが、最初は歴史SFな感じかと思ってました。
でも、ま、確かにそうとは言えるかもしれませんが、これは親子の物語。
それも父と息子の物語が軸となっていました。
ラストはじんわり感動。
そこで、映画版も観てみたのですが、こんなに良いキャスト揃えてるのに何か残念な感じでした。
もちろん大阪城に集まる群衆とかすごい迫力なのですが、
正直イマイチでした。。。
未来いそっぷ (新潮文庫) | |
星 新一 | |
新潮社 |
『未来いそっぷ』(新潮文庫)、著者:星新一
ショートショートの神様と呼ばれている星新一のショートショート集。
まさに現代のイソップ物語。
と言ってもこれが発売されたのは1971年らしいのだが。。。
毒たっぷりな、大人向けなイソップ物語。
1編、1編が本当に短いのに言いたい事がすごく伝わってきます。
木蓮荘綺譚 伊集院大介の不思議な旅 (講談社文庫) | |
栗本 薫 | |
講談社 |
『木蓮荘綺譚 伊集院大介の不思議な旅』(講談社文庫)、著者:栗本薫
亡くなってから3年が経ちました。
これが伊集院大介シリーズ最後の長編ということで発売されました。
このシリーズは所謂ミステリーなので、人の死は当たり前のように出てくるのですが。
この作品、死の色がとても感じられます。
やはり著者の心情等色濃く出ているのでしょうか。。。
読んでてかなり辛くなりました。
ジョーカー・ゲーム (角川文庫) | |
柳 広司 | |
角川書店(角川グループパブリッシング) |
『ジョーカー・ゲーム』(角川文庫)、著者:柳広司
初めて柳広司作品読みましたが面白い!
短編集っぽくなってて読みやすいのに、内容はとても骨太。
ハードボイルドな世界です。
時は第二次世界大戦中、舞台はスパイ養成学校(通称:D機関)。
もう、これだけでもワクワクします。
これ、難しいかもしれないけど、お金かけてドラマ化して欲しいなぁ。
うまく、2時間でおさめられるなら映画でも良いけど。。。
デンデラ (新潮文庫) | |
佐藤 友哉 | |
新潮社 |
『デンデラ』(新潮文庫)、著者:佐藤友哉
『楢山節考』、いわゆる姥捨山に捨てられた老婆達のその後が描かれた話。
映画館の予告編で観たいと思っていたのだが。。。
結局、観に行けず。
しかし、こんなにハードな話だとは思いませんでした。
それも、熊との死闘に次ぐ、死闘。
そしてパワフルなお婆さん達。
通勤中に読んでて、気持ち悪くなるようなシーンも続出。
これ、映画ではどーなってるんだろう?
気になります。
早くレンタルか何かで観たいものです。